未来は昨日にある。歴史は明日できる

体温、温もり

Cave Theory(洞穴理論)のキモとなるCave マーケティングの鍵となる図を完成できた。これは11月のLOVE講座で世界初、講義します。LOVE塾の皆さん、お楽しみに。ちょっとだけエッセンスを披露すると、人が惹かれ「自分ごと」になるのは、「あなたのためだけに手間ひまかけたよ」という体温、温もり。実はずっと実践してきた。

『企画力養成ギブス!』企画力の講座では、テキストを全部手書きした。葉山美術館ショップにあったノートを大量に購入、そこに一冊ずつ筆ペンで書いていった。企画の魂が、「手書き」。それを伝えたかった。

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真ん中がそのテキスト。これが元となって『企画心〜プランニング・マインド』という本になった。韓国語にも翻訳され、おかげさまで評判良いそうだ。ちなみに韓国語版タイトルは『セクシー企画』帯は「おじさん企画をぶっつぶせ!」

次はMAIDOで作った「まいどBible」。スケッチブックに書いていった。全員分。

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2013年というから4期か5期くらい?

ざっと見てみたけど、言ってることが今とまるで変わってない。ちなみに当時から質問の多かった「未来は昨日にある」「歴史は明日できる」について解説します。

未来は昨日にある

ざっとご紹介した、過去にぼくがやったこと・・・企画力養成ギブス! テキスト、まいどBibleを手書きした・・・は、未来のマーケティングとして考えているCaveマーケティングに直結している。

わかりやすい言葉で言うと、「濃さ」なんだよね。「自分と阪本との距離」ではなく「つながりの濃さ」。濃くしたい、という阪本の想いをまず伝えるために、全部に気持ち込めて手書きする。そう、未来はいきなり来るのではなく、昨日からの日々の積み重ねにある。これは自分のやってきたことに限らない。

たとえば、ジブリ作品はどこかのシーンで一瞬にして日常生活が異化する。バス待ってたら、隣にトトロがいるように。「異化」がすごく鍵になると思っていて、だからいま、『トトロ』『もものけ姫』『ナウシカ』を再鑑賞している。日常の異化という意味では『天気の子』も参考になる。

そしていまハマってるのが、上田秋成。

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この人、江戸時代の作家なんだけど、なんか、他人には思えないんだよ。若い頃堂島に住んでたし(ぼくも若い頃住んでた)、尼崎にもいた(ぼくは尼崎で育った)。視点、切り口が似てるんだよね。「怨霊化した」とされる崇徳天皇と西行が論争する話を作ったりしてる(『雨月物語』白峯(しらみね))。

ジブリ作品にせよ、『天気の子』にせよ、秋成にせよ、みんな「昨日」なんだよ。でもね。それら「昨日」の作品の中に、「未来」を作るヒントが満載なんだ。

歴史は明日できる

企業の壁は破線になり、点線になり、やがて消えていく。液状化し、アメーバのようになって、エコシステムになる・・・2000年に、リクルートさん向け社内研修で話した。

2010年、『共感企業』として本にした。

現在、だんだんそうなってきている。特に個人、中小企業はもはやエコシステムで仕事するようになっている。

それと同じく、マーケティングのあり方も、どんどんCave化していく。詳細は省くが、それがデファクト・スタンダードになっていく。100年後のビジネス歴史家が振り返ったとき、「エコシステム」も「Caveマーケティング」も、「歴史」になっている。でもいまはまだなってない。明日、なるんだ。

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