becoming(なってゆく)を捨てる
ぼくたちのものの見方・考え方のOS(基本ソフト)は
becoming(なってゆく)
で出来ていて、
「今日より明日、明日よりあさって、今年より来年」のほうが良くなる
という文法になっている。
これは言い換えると「現在の否定」につながる。
だから「今よりよくなるために」
ダイエットする
貯金する
保険に加入する
塾に通う
勉強する
スポーツジムに通う
断捨離する
経営では;
事業計画を立てる
なぜbecomingになったかというと、生活の中にデジタルが浸透したからだ。
もともと熱力学第二法則(△S≧0 )に従い、万物は徐々に壊れていく。
これはアトムの物体であろうとビットのデジタルであろうと変わらない。アプリは古びるし、パソコンOSも常にアップデートせよとうるさい。
ZOOMなんか、毎日アップデートをやってるんじゃないかと思うくらい。ZOOMの社員はよほどヒマなんだろう。
まあ、仏教的にも、諸行無常、宇宙は常に変化している。
iPhoneは毎年新しくせい、と呼びかけてくる(そのくせ、いざ注文してもなかなか届けてくれない。ぼくは11/22に12proオーダーしたけど、多分納品、年越すなあ)。
デジタルワールドにおいて、ぼくたちは永遠の初心者なのである。
ここまではまあ、致し方ないとしよう。
以前までは、電話なんて、一個買ったらほぼ永遠に使えたのだが。
(台湾の茶店に置いてあったレトロな電話)
ところが話をややこしくするのが次の命題だ。
ぼくたちは適正な所有量以上にモノ・ココロ・お金を必要だと思いこんでいる。
現在の否定×アップデートが組み合わさってできているのが現在のぼくたちのマインドだ。
ここから数々の悩みが生まれる。不安が流れ出す。
ではどうすればいいか。
「いまのこの瞬間、必要なものはすべて与えられている」
と確信し切る。いざ文字で書いちゃうと平凡な言葉だなあ(笑)。
ぼくで言うと、歯が足りないし、毛も足りない。視力、足りない。
でも、これこそ、社会の誰かが勝手に決めた適正量つまりソーシャル・フィクションであって、そんないい加減なものさしで「現在の否定」しては自分が可愛そうである。
家族みんなが健康だし、自分もやりたいことができてる。
今日も朝から散歩がてら会社来て、好きなコーヒー自分で淹れて、それ飲みながらこれ書いてる。したいことは、全部できる。海外に行きたいけど、この状況だから、がまんしてる。してるけど、でも、それでできた時間で勉強したり、遊んだりできてる。
会社経営も、個人の人生設計も同じで、適切な回転資金の直径さえつかめば、気持ちは楽になる。ここにbecomingを入れると現在の否定になるし、適正な所有量以上にモノ・ココロ・お金を必要だと思いこんでしまう。
becoming(なってゆく)を捨てる
これ、オススメですよ。
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