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チンパンジーにミルクからここまで

ガールフレンドと赤本立ち読みし、「この学部(人間科学部)、可愛いじゃない」と彼女が言った、ただそれだけの理由で受験した。チンパンジーにミルクあげてる写真だったのだけど。

実際に行ってみたらチンパンジーにミルクあげる機会はなかった。でも、そこで精神分析に出会った。ユングやら、フロイトやら、最新の学説を勉強した。河合隼雄先生の特別講義も受けた。日本昔話の深層がテーマで、めちゃくちゃ面白かった。会社は精神分析も何も関係ない建材ヘーベルの営業の仕事に就いた。19年やって、2000年4月、会社を卒業し、その翌日ニューヨークへ渡り、起業した。

「ビジネスの世界にJOY+WOW+LOVE and FUNの総量を増やす」ミッションを掲げた。

それから21年。今年の春先くらいから、「もうすぐ誕生日だなあ。いくつになるんだっけ? えっ!? 63歳? 立派な老人やん!」と思い始めた。ぼくは5月が誕生月。4月半ば、出張先で、異変が起きた。詳しくは書かないけど、かなり深刻な。また、耳鳴りやふらつきなど、「いかにも老人」っぽい症状が生まれた。徒歩通勤してるんだけど、横断歩道を渡る時が怖かった。足元が危うくて、いまここで倒れたら、車とか、みんなに迷惑かける。

4月30日、観念して、病院行った。CT撮った。医師の診断「特に何も問題なさそうですが・・・」

さすがのぼくも悪い方にばかり考えていたので飛び跳ねて帰った。これはその時嬉しくて公園を撮ったもの。

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起こったことはすべてメッセージである」病気など、身体の不調は、自分の心の歪みや生活習慣を正すためのメッセージだとすれば、何なんだろう。考えた。ぼくは偏食で、好き嫌いが多い。たとえば、鳥食べない。だからフライドチキンはもちろん、焼き鳥、チキンカレー・・・すべてダメ。ほか、酢がダメで、お寿司、酢の物、ドレッシング・・・みんな食べない。魚も好まない。これを変えよう。「全部、食べよう」そう思って、全部食べるようにした。それどころか、セゾンファクトリーから出てる「飲む酢」も始めた。全部食べるようにしたら、いま世の中に流通している「食べ物」で食べられないものなんてないし、すべて美味しいことがわかった。そりゃそうだよね。この日本で、食のプロたちが一所懸命考え、調理してくれているものなんだから、美味しくいただけるに決まってる。感謝しかない。

あと、プロテインとサプリを始めた。プロテイン(アミノ酸)は体内に保存できないらしく、適切に補給してやらないといけないのだけど、それがなかなか難しい。なので、意識高い系っぽく、シャカシャカやってる。

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このプロテインが、効いてる。何に効いてるかというと、歯茎。ぼくは歯が弱い体質だったのだけど、プロテイン後は、丈夫になった。具体的には、爪楊枝不要になった。アミノ酸のおかげで歯茎が強くなり、歯のスキマが無くなったのである。

やがて6月29日朝、突然、「サクセス・ブレーン」という言葉が降りてきた。手帳にメモされている。

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サクセス・ブレーンは、店の売上げアップや利益増、新商品を広めるマーケティングなどビジネスに使えるが、本当に使いたいのは、人の潜在意識改革だ。潜在意識地下2階をプラスに染め上げることで、ビジネスはもちろん、健康も増進する。病気も治る。ぼくはこれで耳鳴りを消した。

「ビジネスの世界にJOY+WOW+LOVE and FUNの総量を増やす」ミッション、結局のところ、一人ひとりの潜在意識地下2階にJOY+WOW+LOVE and FUNの総量を増やすことが遠回りのようで近道なのだと気づいた。

「この学部、可愛いじゃない」と彼女が言った一言が、サクセス・ブレーンにつながった。人間科学部に行ってなければ、精神分析の知見が無かったし、阪大特有の医学思考を身につけることはできなかっただろう。すべて設計図が用意されていたんだなあ、としみじみ思う。

そしていま、この本読んでる。出版されたばかりの2007年くらいに一度読んだのだけど、いま「サクセス・ブレーン」の目で見ると、めちゃくちゃ理解できる。

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要するに「生き方」なんだ。チンパンジーにミルクからここまで、すべてつながってるなあと思う。そう思う。

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