すべて吹っ飛びました。ありがとう。
西洋医学アプローチは身体の弱った部分を薬が代わりに働くようにする。野球チームで言えば、弱い選手の代わりに他のチームから強いのをスカウトして補強するやりかた。東洋医学アプローチは弱った部分の潜在力を引き出し、回復させる。野球チームで言えば、現在いるチームメンバー相互のバランスを見て、全員の潜在力を引き出す。もう一つ、東洋医学は「身体とこころ」のバランスも見る。
アメリカの企業は昔からヘッドハンティングして組織で弱いとされる部分を補強してきた。社長すら、外から引っ張ってくる。日本企業は長く東洋医学的に「いまいるみんなでがんばろう!」とやってきたのだが「そんなのは時代遅れ」とばかりに90年代以降、ヘッドハンティング&転職が当たり前になった。以来、日本企業が力をどんどん失っていった。90年代以降の凋落はおそらくこの西洋医学アプローチにあると見ている。「こころ? 精神論じゃん。だっせー」こころを無視する経営が増え、こころを病む社員が増えた。
タクシー運転手の道の知らなさ、決済の多様性対応への無さ、接客発想のなさ、スーツケースを入れようとトランク開けたら雑巾がずらーーーーーーーーにみんながほとほとあきれ、疲れ、でも「仕方なく」使うようになってた末期に日本でもようやくUberタイプのアプリが導入された。コロナちゃんとほぼ時期を重ねる。洗練された接客、道に対するプロフェッショナルならではの知識経験、清潔な車内、トランクルームに満足したものだ。多少高くても二度と流しのタクシーは使うまい、そう思ってた。ところが様子が変わった。これまでのJapanTaxiが使えなくなり、GOアプリ一本になってしまった。
仕方ないので配車頼んだ。ぼくは東京・日本交通指名なのだが、配車できず、やむなく別の会社でも良い、としたら、旧来のオジンタクシーになった。到着しました、と画面表示されるけど、とんでもない場所にいる。キャンセルすると400円取られる。どうしよう。誰もまちがえようのない目立つ建物にいるというのに、たぶん、一方通行などがめんどくさいのだろう。オジンドライバーはそういう汚れ知恵がついてる。電話かかってきた。話が通じないので、ぼくがタクシーのいる場所まで行った。行き先わかっているけど行く気がないので、話が通じないようにする汚れた知恵。
帰りも、同じだった。待っていると、向こうからオジンドライバーが手を振ってこっちへこいと言う(笑)行きも帰りもレーティングで不満を表明したのだが、おそらくアプリが自動的にこう表示するだけで、改善はされない。
終わったタクシー業界は西洋医学アプローチで、「アプリを入れる」ことで顧客満足を増加できると勘違いしている。オジンドライバーの「こころ」が何1つ改善されていない。東洋医学アプローチでやるなら、まず、タクシーというサービスの再定義から入る。
最近GOアプリから「流しのタクシーでもアプリ使えます」とメッセージが来たが、顧客のことを一ミリも考えていない証左だ。ぼくたちはアプリが使いたいんじゃない。快適な移動空間、移動時間を買いたいのだ。昭和なオジンドライバーはごめんだ。
そうやってタクシーで行った先は;サロンatto A. N.
トリートメントしてもらった(男性は紹介のみ)。一歩入るとその美意識に感動する。音、光、空調、水、そして施術。すべてが1つの美意識のもとに統合され、最高に心地よい時間をいただいた。セラピストの指先動きがマジック。紡ぎ出されるリズム&メロディーに身体もこころも喜んだ。
東洋医学アプローチを意識しているのかどうかわからないけど、でも、確実に癒やされた。今朝の目覚めがすっきり。へんな寝汗もかかなかった。
往復のタクシーではストレス感じたけど、すべて吹っ飛びました。ありがとう。