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この世はすべて、幻想なのかもしれない

秩序が生まれたら、同量の無秩序が生まれる。物理法則。陰陽。

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意識は秩序の世界。たとえば、文章を書くのは意識のはたらき。意識つまり脳内に浮かんでいるさまざまな言葉に順列をつけ、文章にする。キィボードを正しくタッチして書く。順列つける、というのは時系列の中に入れる、ということだ。1「時系列」→ 2「の」→ 3「中に」→ 4「入れる」。「時系列」を一番先にし、「入れる」を最後に。

話すのも同じ。脳内にぷかぷか浮かんでる言葉に時系列という秩序を与え、声にする。

これらすべて意識の働き。恋する、胸をときめかせる、感動する・・・すべて意識の働き。

文明も意識の働きだ。高層ビルは寝ていては設計できないし、建築できない。
現代的な高層ビル群の並ぶ都市は意識が生み出した。

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哲学や科学も意識の働き。意識がはっきりしているときにしか、できない。つまり、意識とは秩序であり、わかりやすく言うと、「起きている時」。

悩みは意識が生み出すもの。起きてる間しか、悩めない。寝ながら悩む人はいない。

青春ドラマで、ずっと野球に打ち込んできた少年が言う。「野球をやめたら、オレはオレでなくなる・・・」起きてたらの話だよね?(笑) 起きてるとき限定の「野球がオレ」。寝てる間は野球もオレも存在しない。

秩序は同量の無秩序を生み出す。文明を生み出せば、同量の無秩序を生み出している。それが何かはわからない。コロナちゃん、そうなのかもしれない。災害、そうなのかもしれない。14日未明に近畿地区で発生した大きな雷も、文明という秩序が生み出した無秩序なのかもしれない。雷の発生時刻が未明、つまり、たいていの人は「目覚めてない、寝ている時」というのも象徴的だね。

寝てると、文明は消える。寝ながら哲学や科学してる人はいない。いないけれど、だから無秩序がない、というわけではなく、雷のように、確実に発生し、存在している。どこかに。夢、というのも、意識という秩序が生み出した同量の無秩序なんだろうね。無秩序は人間にはコントロールできない。つまり、自分がコントロールできる文明を増やせば増やすほど自分ではコントロールできない無秩序も増量していることになる。

企業経営も同様で、コンプライアンスを厳しくする、ということは言い換えれば秩序をしっかりさせる。見えない無秩序が増量している。それが社員のこころの病につながったり、何かよくわからないのだけど、会社の活力が減っていったりするはずだ。社内の笑い声というのもわかりやすい指標だね。会社に一歩足踏み入れた時の静けさ、雰囲気の暗さ、笑い声の無さ・・・テレワーク中心になって、会社に出てくる人が少なくなったことばかりが原因ではないと思う。テレワークは秩序だ。同量だけ、無秩序が増えてるのである。

悩みも、恋愛も、哲学も、科学も、高層ビル群も、都市も、そして文明も、起きている時だけに存在する。そしてそれらはすべて同量の無秩序と共にある。

つまるところ、この世はすべて、幻想なのかもしれないね。

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なんだかよくわからないのだけど、このカルピスのポスターが、今日の話のイメージにぴったりなので(笑)

*明日6月16日から19日までnoteお休みします。20日に帰ってきます! それまでバックナンバーをお楽しみくださいね。よろしくおねがいします!

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