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ロボタクシーより、メニュー開発

ジブリ大好き、という人のためのインスタアカウント見つけました。

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ジブリ映画につきものの「美味しそうな食べ物」「美味しそうに食べる」シーンだけを切り取ったり、楽しいですよ。

さて;

エコノミスト誌2023年8月31日付記事「あなたのUberドライバーを大切にしましょう、もうすぐ彼らはロボットになるでしょう」では、近未来のサンフランシスコを舞台に、AIによる自動運転タクシーの世界を描いている。スマホアプリをタップするだめでロボタクシーがやってくる。

ただ、こういうAIやロボットの「飛び道具」話で気をつけなければならないのは、仮にそんな世界になったとしても、仕事に忙しくて幼い娘がして欲しがっている「三編み」にしてあげる時間もないシングルマザーはいなくならない、という点だ。彼女にとって重要なのはロボタクシーなんかより娘の幸せなのである。

映画『私たちの声』行った。

先月、名古屋の映画館で『高野豆腐店の春』を観に行った時、時間待ちで予告観て、これは良さそうだと目星つけてた。杏が良さそう。

観た。始まってすぐスクリーンに映る原題が『Talk like a woman』と知った。あちゃー。やっちまったかな・・・

というのも、「Talk like a woman」は「女らしく話しなさい」であり、つまるところ、女性蔑視・女性への偏見がテーマだと推測できる。この原題知ってたら観に行かなかったかも。

大学入ったばかりのとき(だから1977年ごろ)ペーパーバックのジャケ買いで『Just like a girl』というのを買った。表紙が可愛い女の子イラストに惹かれて。

当時勃興しつつある「ウーマン・リブ」運動の本であり、ぼくの意図していた内容とはかけ離れてた。読んだけど、内容、覚えてない。

ウーマン・リブとは何か、ChatGPTに聞いてみます。

(ここから)
ウーマンリブ(Women's Liberation、ウーマンズ・リバレーションとも表記されます)は、20世紀の後半に発展した社会運動の一つで、女性の社会的、政治的、経済的な権利と平等を追求するために展開されました。ウーマンリブ運動は、特に1960年代から1970年代にかけて、世界各地で盛んになりました。

この運動の主要な目標と要求は以下のようなものでした:

  1. 男女平等の権利:女性は男性と同じ権利を享受すべきであり、性別に基づく差別を廃止するべきだと主張しました。これには、経済的な平等、教育、職業、政治参加などが含まれます。

  2. 人身売買と性的暴力の撤廃:女性の権利に対する暴力や人身売買など、性的な搾取や虐待に反対しました。性的暴力への意識を高め、法的措置を取ることを提唱しました。

  3. 生殖権利:ウーマンリブ運動は、女性が自分の身体と健康についての意思決定権を持つべきであり、避妊や中絶などの生殖権利を支持しました。

  4. ステレオタイプと文化的な変革:性別に関するステレオタイプや性差別的な文化を問題視し、ジェンダーに関する偏見を打破し、女性の多様性を認識するための文化的変革を求めました。

ウーマンリブ運動は、様々な形態で展開され、フェミニズムの発展に大きな影響を与えました。この運動は、法的な変革や社会的な意識の変化を促し、女性の権利と平等に対する取り組みを大幅に前進させました。ウーマンリブ運動の遺産は今日も続き、ジェンダー平等のための闘いが続けられています。
(ここまで)

この映画は上記でいうと、

4「ステレオタイプと文化的な変革:性別に関するステレオタイプや性差別的な文化を問題視し、ジェンダーに関する偏見を打破し、女性の多様性を認識するための文化的変革を求めました」

が目的で制作されたのだろう。

ぼくは、女性の方が賢いし、強いし、蔑視するなどとんでもないと思ってる。

映画はオムニバス形式で7つの短編で出来ている。

映画短編の中で、Covid-19(コロナ)パンデミックの最中、ロサンゼルスで献身的な医療に従事した女性医師の「無限の思いやり」、亡き妹が遺した幼い娘との人生を考えるキャリアウーマンを描いた「帰郷」に心動かされたが、それは「女性」だからではなく、「人として」の生き方が響いたわけだ。

シングルマザー就労支援のNPOやってる。


杏の登場する「私の一週間」は泣けた。

シングルマザーの杏が二人の子ども(姉と弟)を懸命に育てる一週間。

お惣菜店で仕事してる。ただ、仕事を「こなす」のではなく、メニュー開発もしている。子どもたちを寝かしつけ、深夜0時を回る頃までノートやスマホ、本を前に、新メニューを考える。ときに、そのまま眠ってしまい、朝寝坊することも。

成果は出ている。

ランチテイクアウトで行列のできる店になっている。

「与えられる」のを受け取る
のではなく
「自分で開発する」姿勢。

彼女の収入の大半は家賃で消えるだろう。広くない。見たところ2Kだ。

それでも、「現在」より「より良くしたい」「自分の力で」という姿勢。

見習いたい、と思った。

この姿勢はAIが出てこようが、ロボタクシーが出てこようが、変わらなく重要だ。

映画『私たちの声』、あまりにも多文化で、たぶん、この作品を観るのに最適な環境は国際線機内だろう。

でも、杏主演の「私の一週間」だけは、見て損はないと思う。

ストリーミングになったら、それだけをリピートして観る。
決めてる(笑)。

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