オヤジとバドミントンやって、あれはあれで楽しかったよ
「多様性、ダイバーシティは大事だと思いますか?」と聞けば、ほぼ全員が「イエス」を答えるだろう。なのにどうして子どもに勉強せい、塾へ行け、と言うのだろう(笑)
学校へ行きたくない子どもが増えている。ぼくの周囲にも多い。でも考えてみれば「決まった時間に授業が始まり」「みんなと一緒の教科書で勉強し」「テストは満点から減点される思想で出来ていて」何が楽しいんだろう。「行きたくない」という子のほうが多様性わかってるんじゃないか?
いい学校出たらどんないいことがあるのかというと、いい会社に入れる。では、そのいい会社って、何? 会社四季報に掲載されるような「ちゃんとした会社」?
心の根っこに、「ピラミッド」があるんだよね。この発想。
コロナは「ピラミッド思考」を壊せ、と言ってる。ピラミッドって、頂点がたった1つしかない。だから争い、競争が生まれる。楽しくない。
以前ぼくは「インフルエンサーは失業する」と書いた。
インフルエンサーの失業だ。You Tubeチャンネル登録者数が300万人とか、インスタフォロワー100万人とか、TikTokフォロワー160万人とか、オンラインサロン会員数10万人とか「多いほうがエラい」というものさしが無力化する。
「多さ」を目指すのは、結局のところ、ピラミッドの頂上を目指すわけで、10万人より20万人がエラい、20万人を「上書きして」オレは30万人だ、と。Clubhouseでも「フォロワー1000人目指そう!」なんていう暑苦しいルームがあったりする。なんかああいうの、昭和だよね。そう、時代は令和になり、コロナ・エイジだというのに、アタマん中が昭和なんだよ。
去年4月、日曜だったかな、出かけた。うちの家の裏が小学校になっていて、通学路だから昼間は車が入れないようになってる(行政の、イキなはからいだ)。
その道路で、お父さんと息子(中1くらいか)がバドミントンやってた。
お父さん、「腕に覚え」があるようで、上手い。息子、ヘタ。すごくヘタ。泣きそうになってる。
つい先週かな、2人、また、バドミントンやってた。
息子、背が伸びて、めちゃくちゃバドミントンの腕上げてた。お父さんのほうがついていくのがやっとな感じ。
これって、人生の幸せだと思う。彼ら親子の人生を彩る思い出だし、コロナがあったからこそ生まれた時間。
頂点を目指すと、たった1つしかなくなり、多様性が消える。
「ああ、コロナ、大変だったね。あのとき。でも、オヤジとバドミントンやって、あれはあれで楽しかったよ」
幸せや、楽しさは、「頂点目指す」生き方やあり方からは生まれない。
人の数だけ、生まれるのが本来だと思う。コロナ・エイジは、とてもいい視点を、多様性の幸せを、ぼくたちに教えてくれている。
では最後に、おなじみ、昔のレトロ新聞広告を。
これ、いまだとぜったいにアウトな広告やと思います(笑)
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