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儲かる商いにしたければ、抽象化思考を鍛えましょう

ちょっとご無沙汰してしまいました。
先週はずっと出張、週末から今日にかけてマーケティング講座1期最終回と2期DAY1準備、そして教養講座『古事記』準備で追われてました。
琵琶湖むすび合宿 も動き出し、あれこれやってます。

思うんだけど、「抽象化思考」こそが鍵になるね。

具体だけで生きてると、つらい。しんどい。
「起こったことはすべていいこと」というのがぼくの基本哲学なんだけど、「そうですね」と言ってる人も、底の底の底でわかってる人と、そうではない人が実際にいる。具体な人は、「アタマではわかってるけど、でも・・・」

時代の変化に適合する、サーフィンの波にうまく乗るのが商いだとすれば、「うまく乗れる」人は抽象化思考のできる人だ。

たとえば、「スマホに押されてカメラが売れない」というのは10人中10人が「そうですね」と首をタテにふるでしょう。データを見ても、国内カメラ出荷台数2008年が1,111万台に対し、2021年は115万台と、1/10になっている。

具体なカメラ販売店だったら「もうダメだ・・・」となる。

しかし、カメラのキタムラは、違った。

「人が写真を楽しむシーン」を個別に分けた。抽象化思考だ。

たとえば、子どもの七五三、家族みんなで楽しくお祝いした記録を残したい。


亡くなってしまった母親が映っているのが自分たちの結婚式のVHSテープだけ。これをなんとかDVDへと転換したい。


仲間で記念の写真を撮りたいが、専門のプロに任せるほどじゃない。自分たちで撮影したい。でもやはり機材はいいものを使えたら嬉しい。


フィルムカメラを丁寧に使いつづけたい。いいものがあったら入手したい。いま、フィルムカメラは製造されていないので、中古市場に頼るしかないが、信頼できる店がありがたい。

これらのニーズは一つひとつ独立している。ぼくが言うところのマイクロインタレスト(とても小さい興味・関心)である。ほら、ここでもフォーカス・マーケティングは有効だ。

このようにして、カメラのキタムラは減収増益を達成している。

市場が縮小しているのだから減収は仕方ない。しかしながら、利益を確保することで増収することは可能だ。

利益を確保できるのは、「マイクロインタレスト」つまり、一人ひとりの興味・関心にフォーカスすることで、「欲しい!」を創造できたから。

いま人気のドラマもなぜ面白いかというと、ウ・ヨンウの飛び抜けた発想が「抽象」だから。

JOYWOW稼ぐ教養講座を始めたのは、ひとえに抽象化思考に気づき、楽しんでいただくためだ。

たとえば、9月10日のシーズン1フィナーレでは『古事記』がテーマだが、具体的なエピソードをただ並べるだけではつまらない。

たとえば、アマテラスがどうした、スサノオがころんだ、という『古事記』読めば書いてある内容の復習は、具体になる。

そうではなく、その根っこに流れる日本人ならではの哲学、世界観について浮き彫りにする。それが、2022年に生きるぼくたちの海図になる。抽象化だ。

ということで、儲かる商いにしたければ、抽象化思考を鍛えましょう、というお話でした。

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