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おもろいこと、やろう!

今日生まれた赤ちゃんが、プロ野球やサッカーでトップスター選手になる確率は100万分の1かもしれない。著名企業のトップとは言わないまでも、たとえば財務担当役員になる確率も同じく100万分の1かもしれない(世界での話ね。日本国内だけならまた違ってくる)。100万分の1というのは、100万人の中でたった1人、ということだ。もっと甘くみて、50万分の1としたところで、50万人のうちの1人。十分過ぎるほど、稀(まれ)である。言い換えると、可能性が低い。

でもね。

「幸せに満ちた生活」、「愛し、愛されるパートナーと共に歩く人生」「喜びがいっぱいの毎日」となったらどうだろう? いまこれを読んでくれている人の多くは、既に達成しているんじゃないかな。1分の1。100%。

ビジネス書は「こうすればうまくいくよ」という話と、「こうすればミスを避けられますよ」「少なくとも、間違いは起きませんよ」という話でできている。ぼくの本『ブランド・ジーン』が異色なのは、「倒産して、何が悪い」と、一般的には「ミス」「失敗」とされることを「自然の理」として大前提にしていることだ(笑)。まあ、それは著者である阪本が変人だから仕方ないのだけれど。

さて、冒頭の「100万分の1」の確率論といい、「ミスを避ける」ビジネス書発想といい、「狭くせまく歩こう」という発想である。その行き着く先が、コンビニのセルフレジであり、

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スーパーレジのおねえさんからの「6番でお会計してください」という指示である。「大きいのしかなくてごめんねー」「いえいえ、大丈夫ですよー」「今日は混んでるねー」「週末はいつもこんな感じなんです。おまたせして申し訳ありませんでした」「いえいえ〜」といった会話も、ない。

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緊張して画面タッチし、あれこれマシンから指示されるのを間違いないようにやって、終了したときの達成感。でも何をやったかというと、自分で代金を払えるようにマシンを動かし、自分の財布の中からお金出して、スーパーの金庫に入れるのである。お金払うのに、自分のエネルギーを総動員するのである。

おもんない。

まったく面白くないのである。いま大手を振ってるビジネスはみんなおもんない。おもんないか、ゆるゆるとおもんない方向へ向かってる。「フェイスブックがレイバンと共同でスマートサングラス「Ray-Ban Stories」発売、約3.3万円から」というニュース見て、ワクワクした人って、一体何人いるんだろう? 関係者以外で。iPhoneの新しいやつが出た? So what? ダカラナニ?

アマゾンにせよ、他のネットショップにせよ、「こうすれば、こうなる」自販機型であり、Aのボタンを押せばコーラが出てくる、Bなら水、Cだとウーロン茶。他は出てこない。水のはずが焼酎だったら面白いけど、「そうはならないように」万全のシステムを構築してる。ちなみに自販機とはこれです。知らない人のために写真を添付します。

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JOYWOWやMAIDOの仲間たちは「おもんない」を超えるビジネスを続々企画中だ。「ただの商品とお金の交換」を超える。さっきの「幸せに満ちた生活」、「愛し、愛されるパートナーと共に歩く人生」「喜びがいっぱいの毎日」が100%だったように、「おもろい」ビジネスは広い道を歩く。狭い道、きらい。歩かない。

どうせ汗流すなら、どうせ人生賭ける仕事なら、おもろいこと、やろう。そう思っています。

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