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雨は平等

雨。

JOYWOWからのながめ。雨で大阪城見えません


雨はいいなあ。

平等に降る。

社会的地位の高い人であろうとそうではない人であろうと、平等に、水平に、降る。

雨じしんは垂直に↑から落ちてくるのだけど、結果は水平だ。

世の中、垂直でやってきた。
大きな会社は小さな会社よりエラい。
大きな会社に入ったら、出世して↑へ行かねばならない。

大きな会社に入ってもこんなことが起こる。

日経web版より

今日の午後、「気づく力」をテーマにトークライブする。MAIDOもそうだが、参加してくれる人は個人や小さな会社の人が多い(もちろん例外もある)。

彼らの発想は、いつも「水平」だ。メンバーの間に上下はない。
だから話が生産的だ。コミュニケーションや意思決定に「忖度」や「遠慮」がない。ぼくが講師だからといって誰も尊敬しない(笑)「下へ置かない」扱いなどしてくれない。

「大阪をシリコンバレーにする!」というビジョンを掲げ、個人・中小企業経営者向けの勉強会MAIDO始めて14年目になるが、世の中、どんどん水平になってる気がする。SNSはその根本思想からして水平だ。インターネットもそうだね。

インターネットが仕事のインフラになった現在、垂直組織というのは、合わないんだろうね。成果に結びつかない。

古来、都(みやこ)というのは垂直で成立している。国家権力がそこにある。
ところが、周辺のふつうの町や村は、「そんなん、知らん」と水平に暮らしてた。都から遠い鹿児島(薩摩)なんて、一つの独立国みたいなものだった。

垂直というのは、どこか無理が生まれる。人間の自然な気持ちに反するんだろうね。

鹿児島県上野原縄文の森で発掘された土器は、貝殻で文様をつけてる。

ぼくたちがイメージする縄目文様の土器は東日本が中心だったようだ。
ときに「これ、東で流行してるみたいだよ」と縄目が入ってきて、使ってはみるものの、「まー、それもよか」「これもよか」と、混在してたはず。

それって、現代のぼくたちのキッチンも同じだろう。

「北欧、暮らしの道具店」で買ったセンスいいスウェーデンの食器もあれば、百均で買ったもの、どこで買ったやらわからないものが混在してる。

混在、というのが心地よいし、自然だ。そして混在は、水平。

垂直だと「◯◯の食器以外、まかりならん!!」という話になる。疲れる。

昨日面白く読んだエコノミスト記事。

タイトルにある「wokeness」とは

ウォークネス 社会正義に関わる問題について、気づきの状態にあるだけでなく、一歩進んで問題の解決に取り組もうとする状態。 「目覚めた」という意味の“woke”を名詞形にした造語。

つまり、「意識高い系に疲れた? そんなあなたはフロリダへ行こう」というタイトル。

フロリダはゆるい。

コロナのロックダウンもどこより早く「なし」にした。

ニューヨークやロサンゼルスがピリピリしてるのに疲れた人たちが、移住した。現在、全フロリダ住民の3分の2が「外から」来た人たちだという。
以前はリタイアした年配の人が行くイメージだが、いまは「意識高い系にお疲れ」な若い人が移住する。

「意識高い」というのは、垂直なんだよね。
疲れる。

だからぼくは遊びで「Low 意識学園」という架空の学校作ってる。

目指すところは「バカやって、遊ぼう」だ。

バカボンのパパの生き方・あり方を実践する。要するに「水平」な生き方・あり方。

余談だが、フロリダは、大統領を選出する予言の州でもある。

1928年から2016年まで23のうち21、フロリダで勝った候補者が大統領になってる。そしてフロリダはトランプ大人気だ。

大統領ってのも垂直な話だね。

みんな、疲れてきてるのかもね。

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