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ぼくたちも起こせる。奇跡。

きれいなおねえさんは、好きですか。
好きです。

きれいな外国人おねえさんは、好きですか。
たくさん好きです。

きれいな外国人おねえさんと話すのは、好きですか。
たくさんいっぱい好きです。

This, Kyobashi? (京橋へはこのホームですか?)

Yes!(はい!)

喜んだ。しっぽふった。

11:31発列車の席(左)。京都線はとにかくジャムってるから、早朝、会社へ向かう途中、行きと帰り確保。

11:31発のを逃さないようにずっとホーム見てる。

そんな中、きれいな外国人おねえさんに話しかけられた。しっぽふった。

気づくと、11:31過ぎてる。でも乗りたい列車はどうなった?

どうやらきれいな外国人おねえさんと話してるすきに過ぎてしまったのかもしれない。

立ってる隣が自販機だ。画面見ると次の11:45発の席、空いてる。仕方ない、こうなったのも自分が悪い。
買った(写真右)。
買って、ホーム上の電光掲示板見たら、11:31発のがこの後到着するようになってる。

この状況をわかりやすい日本語でいうと、

電車、遅れてる

なんと!

この間ホームにアナウンス、無し。

次到着した本来であれば11:31発のに乗った。
乗ったが、どうも気持ち悪い。じゃ、11:45発のぼくが買った座席は誰も乗らないまま、京都へ向かうのか? 座りたい人、いるんじゃないのか?

そこで客室乗務員さんに話した。

・これこれこういうわけで、チケットを11:31と11:45二席買った
・払い戻しとかは要らない。でも空いた席、誰かが座りたいかもしれない
・11:45のぼくの席、データをキャンセルできないでしょうか

「少々お待ち下さい。上役に電話して聞いてみますので」

十数分後(すでに11:45過ぎてる)

「お客様、大変お待たせいたしました。買い間違えた、ということでよろしかったでしょうか」

読解できてない、ぼくの話。国語教育の貧困を感じる。すべての学力の基礎が国語なのだが、この程度で入社できるのか。

「いえいえ、そうじゃなくて・・・」イチから説明し直した。
「しばらくお待ち下さい。上役と相談いたします」

数十分後
「お客さま、大変申し訳ございませんが、そのような措置はできかねます」

ぼくはいいんだよ。御社のお客さんが、座りたい席に座れず、空っぽのまま京都へ列車が向かうだけの話だから。

あ。でも鉄道会社としては、売上立ってるから、どうでもいいのか。

ここでこの鉄道会社の冷えた対応、コンビニ、スーパーを始めとする日本の現場に広まっている「冷却装置」について語ってもいいのだが、飽きた。

ぼくは何を望んでいたんだろう。

たぶん、

奇跡だ。

客室乗務員が

「上通すとアレなんで、いま、私のスマホからキャンセルしておきました」ウィンクするとかね。

昭和の現場にはこういうの、山ほどあった。

平成、令和と時代が進むにつれ、デジタルが大きな顔するにつれ、消えた。

人はみんな、何かの奇跡を求めてる。
奇跡を一つずつ消していくのがビジネスだとしたら、それって、要るのか?

ガウディは、サグラダ・ファミリアの現場で、職人たちが生み出す奇跡を日々、祈りながら仕事していた。およそ100年前だ。

奇跡が、消えていった100年なのかもね。

いや。

ぼくたちも起こせる。奇跡。

期待して、仕事することにしましょう。

馬には乗ってみよう。
人には添うてみよう。

*今日のカバー写真は沖縄・久米島にて

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