見出し画像

クリエイションが生まれるとき

創造、クリエイションというのは、自分のちっぽけな頭脳ではできない。

ぼくが「商売でケタ変えたければ、無理してでも、広いスペースに引っ越ししよう」というのは、これ。

旭化成時代、副業でグロービス・ビジネススクール講師やってた。ある土曜日午前の講義中、ふと降りてきた。

「そうだ、事務所、借りよう」

何の根拠もないよ。勝算ない。

でも、会社と自宅のちょうど真ん中あたりにある部屋、借りた。ちっさい部屋1個。狭い階段上がったとこ。窓が大きくて、だから夏、めちゃくちゃ暑かった。

1階がラーメン屋さんでね。昼どきになると、美味しそうなにおいが上がってきて、参った(笑)
家賃は67,000円だったかな。会社員だったけど、副業の収入もあったので、なんとかした。

ここ借りる時の不動産屋さんが

「阪本さん、この部屋、ゲンがいいんですよ。前の人、成功して、香港へ行きました。みんなこの部屋の人、うまくいって、その後海外行くんです」

へー、そんなものか、と思ってたら、案の定、1年後ニューヨークへ行くことになった。翻訳書が大ヒットして。

これ、「スペースが創造を生み出した」事例だと思う。
自宅でもなんとかしようとすれば、できたよ。できたけど、違うんだ。

それ以来、「スペース」はいつも確保してきた。
ニューヨークでも、無理して一級のタワーマンションに住んだし、葉山に一戸建ての自宅があっても、学芸大や横浜にオフィス借りた。

現在も、自宅以外にここJOYWOWオフィス借りてる。おかげで、NPO法人のオフィスも兼用できる。まあ、商売やってたら、波あるよ。家賃ってのは固定費だから、気絶してても昼寝しててもかかる。

だから「もう少し楽な方へ引っ越すかな」と思ったりすることある。あるけどね。でも、それやっちゃうと、「そこが創造の上限」になってしまう。同じ引っ越しするなら無理する方向へやらないといけない。

朝メール開いたら、Evernoteから「進捗レポート」とある。

つまらん! これって、すべて「オレの脳内」じゃん。

脳内を超えないとクリエイションにならないんだよ。

どうもここのところずっとNPO法人設立用に役所の所定フォーム内に書き込むことをやっていたので、「枠内」にアレルギー出てるのかもしれない。「枠内の知的作業」って、ぼくは得意なんですよ。国立大入試なんて、そんなもんだから。でもね。クリエイションにならないんだ。

突然何年も眠らせてたギターの弦張り替えて弾いてみようと思い立ったのは、おそらくぼくの中の「クリエイション欲」がマグマとなって噴き出したんだと思う。楽器演奏って、脳内からはみ出るからね。

あと、「悩む」って、脳内。脳内だから、出てくるのは新しい悩みだけ。
なので、悩まないのが正解。放っておいても、思いがけない事件が起きてくれる。その時、クリエイションが生まれるんだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?