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「グローバル化」が日本を駄目にした

昨今、「グローバル化」というものを推し進めてきたことによる弊害が、現在の状況にも色濃く出ている。

グローバル化などと宣い、実際は、強欲な一部の人間の金儲けの為に各国の国体や文化が破壊されてきた。

日本も、その被害者である。

失われた20年、いや、この30年は、「グローバル化」「消費税」にある。

民間企業だけならまだしも、政治家がグローバル化を推し進めてしまったことが、何よりもの不幸であった。
 
そして、現在進行形では、ウイルスによって国家の安全保障にまで、深刻なダメージが与えられようとしている。

そもそもこの「グローバル化」とは一体なんなのか?

大多数の人は考えた事もないのではないだろうか。

議論や会議の場で、とりあえず「グローバル化なので、外国を視野に〜」とか、「グローバル化してるので、英語が重要に〜」等と言っておけば、その場がなんとなくおさまる便利な言葉であるとは思う。

しかし、そもそも「グローバル化」とは何なのかを大多数は理解していない。

むしろ、大多数がぼんやりとしか認識していないからこそ、何となくその場がおさまるのである。

以下に、文部科学省のサイトと、そこで触れられているグローバル化についての部分を抜粋する。

文部科学省のサイトhttps://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kokusai/004/gijiroku/attach/1247196.htm
「グローバル化」とは、情報通信技術の進展、交通手段の発達による移動の容易化、市場の国際的な開放等により、人、物材、情報の国際的移動が活性化して、様々な分野で「国境」の意義があいまいになるとともに、各国が相互に依存し、他国や国際社会の動向を無視できなくなっている現象ととらえることができる。特に「知」はもともと容易に国境を越えるものであることから、グローバル化は教育と密接な関わりをもつ。さらに「国際化」はグローバル化に対応していく過程ととらえることができる。教育分野では、諸外国との教育交流、外国人材の受入れ、グローバル化に対応できる人材の養成などの形で、国際化が進展している。
グローバル化の進展とともに、政策上の課題や社会問題に対する対応策は政府によるものよりも市場原理に任せた方がよいとする動きも広がった。これにより市場開放と自由貿易が進展し、競争主義が浸透するとともに、小さな政府や地方分権が指向されるようになった。我が国では、教育分野において、高等教育における評価に基づく競争主義的施策が導入されたのに続き、初等中等教育分野においても評価の導入が進んできている。また初等中等教育の行政面において地方分権が進んだ。さらに高等教育においては、国立大学の法人化や競争的資金の拡充といった変化をもたらした。

とある。

平たく言えば、「グローバル化」≒「小さな政府を推し進めることで、市場に任せる」ということである。

言葉だけを聞くと、様々な国の人達が、自由に交流し、そこから様々なアイデアが生まれ、みんなハッピーになるようなイメージを浮かべるが、トンデモない。

実態は、世界の大企業(殆どがアメリカ)が世界各国に市場を拡大していくための口実である。

つまり、それら世界の大企業と似たような産業構造だった、各国に根ざした企業は、大企業の莫大な資金に太刀打ち出来ず、淘汰され、独自の技術も途切れていく。

そして、各国独自の文化や伝統を破壊し、金儲けするための文化を注入し、根こそぎ奪っていく。

近年、「規制緩和」と声高に叫び、民営化等を推し進めてきた政党があるが、あれはまさに売国政策である。

そもそも、グローバル化などと言うものは、存在しないのだから。

ただの「アメリカ化」である。

しかし、それにうまく対応したのが、中国である。

自国の経済を保護し、規制を設けることで、GAFA等に対抗出来る、中国の百度(B)、アリババ(A)、テンセント(T)の3社の呼称であるBATなどを作り、とんでもない成長をした。

今や日本のGDPの何倍ものGDPがあり、ダントツのアメリカに肉薄してきている。

一方、日本でIT分野がボロボロな理由は簡単である。
保護や規制を設けず、「グローバル化」とアホ面こいて、声高に叫び、世界各国の大企業に日本の市場を売り渡して来たからだ。

技術やイノベーションは、組織から生まれる。

つまり、規制を設けて自国を保護するから、そこで、その国独自の技術が生まれるのだ。

そんな基本的な事すら分からず、アホ面こいて売国を推し進めてきた政党が、国民が政治に無関心なのをいい事に、更なる売国政策をし、最早、日本崩壊というところまで来た。

一体、いつまで騙されるのか?

そして、最後に私的な意見を。

そもそも、グローバル化と言っても、一部の外国人と接しているだけで、そんなものは、ほんの一部であるのだから、グローバルでも何でもない。

単純に、外国にカブれているだけである。
 
無能な世襲ボンボンが好きなわけだ。

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