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#6 治療家の体づくり

あれ?もう2月の中旬🤣
年末から体調を崩して、なかなかリズムを取り戻すのに時間がかかってしまいました。
すみません。
記事を書かなかった、ただの言い訳で〜す😆

今までの記事は、理論ばかりで実践しにくい内容でしたが、今後は、具体的に何をしていくかということをお伝えしたいと思います。


◇技術の再現性

   治療家として、大切なことは、イメージしたことをそのまま手で表現できるかどうかです。技術で一番悩むのは、ここです!! 
  みんな、頭では何をしたらいいのか知っています。ですが、それを実践していくのが難しいと感じます。
  人の体を触り、操作するという行為の前に、自分の体をコントロールできなければ、治療家として話になりません😭
  どれくらいの力で?
  どの方向に?
  どんな速さで?
  どのタイミングで?
  いつまで?
といった、刺激の種類と量をコントロールしながら、患者の反応を拾い、さらに微調整を行います。
 
 患者を触る時には、こんなことを考えながら、触っていかなければ、適切な刺激を入れることができません。もし、患者が良くなる反応を出せたとしても、それ、たまたまであり、再現性がありません。

 私たち、治療家にとって、再現性があることは、とても大切です。毎回、違うとなると患者は来なくなります。

 好きなラーメン屋で、毎回、同じラーメンなのにの、不味い時と美味しい時があり、味が一定していなかったら、リピートしなくなりませんか?もちろん、毎回、味が美味しくなっているなら問題ありませんけどね😆

◇練習不足です!

  再現性を身につけるためには、自分の体を上手くコントロールできるようになるだけです。めちゃめちゃシンプルですが、これが難しいと、皆さん、勝手に思い込んでいます。
  そもそも、目の前にあるコップを飲もうと思った時に、特別な条件がない限り、どちらかの手で、コップを掴み、自分の口に運んで、飲めますよね?
  いやいや、結構、飲むのを失敗して、よくこぼしてしまうんです〜って、いう人はいないと思います。障害のある方や、子どもは別ですよ。
   
  なんで、失敗しないんですか?
 
  失敗しないということは、自分の体をコントロール出来ているって事ですよね?
 
 では、なんでコントロール出来るようになったんですか?
  
  それは、今まで繰り返しやり続けて、体で覚えたからです。子どもの頃から、何年もかけて毎日繰り返し、失敗と成功を経験し、環境や状況にあわせて、上手く飲むための練習をやり続けた結果です。
   
  では、治療技術において、一定しないのは、なぜですか?上手くいったり、失敗したり、何も変化が出なかったり、するのは、患者の影響を抜きにすると、あなたの練習が足りていないからです。
  できないのは、シンプルに練習不足です。

◇準備不足です!

   練習不足と指摘すると、じゃあ、ドンドン実技練習をしたら上手くなりますよね?ってなりますよね?
  もちろん、練習量を増やせば、上手くなりますが、間違っていることを、練習し続けても、意味がありませんし、反対にドンドン下手になることもあります。
  ホームランを打ちたいと思って、素振りを間違った持ち方と、間違った振り方、そもそもプラスチックバットでやっているなど、間違った素振りをいくら繰り返しても、ホームランは打てないです。
  そのためには、やはり知識も大切ですね😁

   練習意欲はあるけど、実技練習の相手がいないとか、教えてもらえる人がいないとか、出来る時間がないとか、人によって色んな状況がありますよね。

  実は、私がここ最近、特に感じていることは、治療技術を伝えても、技術を使うための体の準備が出来ていない治療家が多いことに気がつきました。そのため、上手く出来ない、技術が難しい、わからないといったことになり、諦めてしまうのでは?と思っています。

  治療家としての体づくりをしていないからこそ、上手くならないんです。
  
   体づくりと、言ってしまうと、筋トレをしないとダメだとか、ジムに行かないといけないとか、鍛える時間がないとか、お金がかかるとか、様々な言い訳が出てきませんか?

  私が伝えたいのは、治療家としての体づくりは、日々の生活の中で、鍛えることができ、練習することが出来るんです。

  お金もかかりません。
  体づくりのための時間も不要。

  体を作るということは、繰り返しになりますが、技術を身につける前段階であり、準備なんです。いかに、日頃からその準備をし続けるかという意識がまずは、とても大切です。

◇日常生活こそ、最高の練習場

  私たちは、何気なく、日常生活を過ごしていますが、生活しているということは、自分の心と体を動かしているということです。
   つまり、日常生活の動きは、様々な運動によって成り立っています。その運動を、パターン化しているため、無意識に歩いたり、立ったり、コップで水を飲んだり、箸を使えたり、当たり前に体をコントロールしています。

  この当たり前の運動にまず気づくことが、めちゃめちゃ大切なんです。自分は、無意識でどんな体の使い方をしているのか、どんな動かし方をしているのか、よく観察すると色んな発見があります。
   

◇いつもと違うことをする

  私がオススメしているのは、いつもと違う動きをすることです。
  ・歯磨きをいつもと違う手でする
  ・靴下を履く時、いつもと反対から履く
  ・箸を反対の手で使ってみる

   いつもと同じでは、無意識に出来るので、自分がどう体をコントロールしているのかが、わかりにくく、気づきません。
  歯磨きを違う手でやると、ビックリするぐらい、不器用で、歯茎にあたり痛いです。細かい所も磨けないです。いつもしていることが、いかに凄いことなのかに気づくとともに、普段は、どこに力を入れているのか、どう動かしているのかなど、反対の手で上手くするための情報を探そうとします。
   この意識がとても大切です。すると、反対の手でする時に、ここに力が余計に入っているなぁ〜とか、握り方が違うなぁ〜など、意識しながら、修正して磨く練習をします。すると、体をコントロールすることを再学習することになるので、体の感覚も磨かれます。
  そんなことで?と思われますが、そんなことがめちゃめちゃ大事なのです。

  今まで無意識でしている、歩行、立ち方、立ち上がり方なども、改めてどんなふうに自分はしているのか、パターンを見直すことで、上手く使えていないことに気づくことができます。そのことに気づくためには、いつもと違うやり方で体を使ってみることはめちゃめちゃオススメです。

   他に、
   ・スマホを反対の手で操作する
   ・傘を反対の手で持つ
   ・歩きはじめる一歩目を意識する
   ・服を着る時の、反対の腕から着る
   ・靴を履く時、反対の足から履く
   ・立ってる時の重心を感じる

当たり前にやっていることを見直すことが、まずは、準備として大切です。

治療家としての体づくりについて話させて頂きましたが、まずは普段から出来ることからはじめて、体の感覚を磨くとともに、自分の体癖にも気づくようになって下さい。

  最後まで読んで頂き、ありがとうございます。いつもと違う動きを、いつものように出来るようにするには、自分の体を上手くコントロールする必要があります。そのためには、意識して練習するだけです。様々な運動を反対でも違和感なく出来るようになると、体の感覚が磨かれ、体を上手くコントロール出来るようになります。
  いきなり、激変することは、無理です。地道に毎日、自分の体と遊んで下さい😁

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