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マーケッターが人材開発、組織開発のサービスを始めるとどうなるのか

こんにちは、きづきくみたてファシリテーターの森本です。
今日は、私がいつも人材開発、組織開発に取り組んでいく中で先輩から学ばせていただいたことについて書きたいと思います。

その先輩というのは、沖縄人財クラスタや、職場のSDGs研究所の代表でありる白井旬さんです。

プロフィールはこちら。

https://www.syokuba-sx-lab.com/

2023年から独立したことをきっかけに、これまでお世話になってきた先輩方にご挨拶に伺っています。

白井さんに連絡をした際、最近は、全国を飛び回って営業活動をしているという話だったのですが、2月25日であれば時間が取れそうということで、沖縄で食事をしながら、お話を聞かせていただいてきました。

白井さんの活動については、SNS上では日々拝見しており、あちこちですごい人数の人たちにワークショップを実施している様子をアップされています。

常にその勢い、大きなエネルギーを感じていた中で、実際、どうやってそれを達成しているのだろうと不思議に思っていたところがありました。

今回、その秘訣を聞かせていただける機会が得られることになり、2022年に出版されたばかりの本に目を通しながら、飛行機で沖縄に向かいました。

おそらく、直接お会いするのは、8年ぶりになります。
現在、50を超えたということでしたが、「まだまだ自分の人生でできることはたくさんある」「このくらいのスピードでこれくらいの活動ができれば、こんな感じの成果が出せるはず」と、これからどんなことに取り組んでいきたいと考えているのかという話を力強くお話ししてくださいました。

その様子からは、前回お会いした時と、全く変わらないどころか、むしろパワーアップすらした印象すら感じさせられました。

私と白井さんの出会い

私と白井さんが初めてお会いしたのは、私がセブに移住して2年が過ぎ、3年目に入ろうとしていた頃ではないかと思います。

当時、レゴシリアスプレイのトレーニングを受講したばかりで、これからファシリテーターとして、さまざま人や組織にワークショップを提供していこうとしていた段階でした。

当時、日本人でレゴシリアスプレイのファシリテーターは、100くらいと、まだまだ少ない状態でした。
実践事例も少ないし、話を聞かせてくれる人も少ないということで、ウェブで、レゴシリアスプレイの実践事例を調べようとあれこれ見ていた時に、白井さんの活動を発見しました。

そして、お話を聞かせていただけないでしょうかと、ウェブから問い合わせをしたのを覚えています。

一度、オンラインで話をさせてもらうことになり、その際、沖縄でされているさまざまな活動の様子について聞かせてもらいました。

そこから、自分もセブ島には前々から興味があったということで、わざわざセブまで来てワークショップを実施してくれることになりました。

その際の様子がこちらにまとめられています。

当時まだ、レゴシリアスプレイを受講者として受講する機会もほとんどなかったということで、本当に貴重な機会をいただきました。

あの時に自分が受けさせてもらったワークは、その後、一番に使っていっていましたし、今でもたまに使うこともあります。間違いなく、LSPにおける私の師匠の1人です。

白井さんが今、取り組んでいること


それから8年が経ちまして、白井さんが今取り組まれていることは2本の柱でできているという話をきかせてもらいました。

その2つの柱が、この2冊にまとめられています。

2冊、本をいただきました。よくよく勉強させていただきます!

1つ目の話らが、SDGs・ESGであり、もう1つの柱が生産性の向上です。

お話を聞いてなるほどなと思うことがありました。

組織の活動においては、組織の外側、事業開発的な話と、組織の内側、組織開発的な話とがあります。
事業開発をしていく際には、以下に差別化が聞いたサービスが提供できるかが大事になっていきます。そこでSDGsを軸に組み立てると、社会的に良いことができるのはもちろん、それだけでなく、そこから知名度、好感度が上がっていき、事業を展開していく上で優位に働くようになっていきます。それが売上、利益など、経済的な価値へとつながっていきます。

また、組織の内側、組織開発的な活動について考える時には、能力とパフォーマンスという2つの軸で考えていきます。
どれだけ本人の能力が高かったとしても、周辺の人との関係性が悪い場合には、周囲の人の顔色を伺い、反応に影響されていくことで、自分の発言や行動が制約されてしまい、十分にパフォーマンスを発揮できないということが起こります。
本人のパフォーマンスは、能力だけで決まるのではなく、能力と周囲の人との関係性の掛け算で決まっていきます。
そこで、周囲の人との関係性と良好にしていくことが求められるわけですが、人間のコミュニケーションスキルは完璧ではないため、難しい関係においては、自分の思いを表現することがむずしくなっていきます。
そこをカードで埋めていこうというのが、今取り組んでいることです。
組織や個人の現状や課題、自分の感情、個人として、組織として取り組んでいったほうがいいことをカードにして選びながら、それを使って対話を行っていくことで、関係性の良好にし、パフォーマンスの向上を狙っていきます。

実際にこのやり方でたくさんの成果が出ています。現在は、全国にこのカードを用いての対話を促進できるファシリテーターを増やそうとしているところです。自分ができることには限界がありますが、ファシリテーターを増やしていくことができれば、大きな成果を生み出すことができるようになります。

話を聞いたあと、この動画を紹介してもらいました。この動画で私が紹介したカードが、この実力発揮マネジメントカードです。

今回、学ばせてもらったこと

白井さんのお話を聞かせていただき、取り組もうとしている課題は自分とほぼ同じものなのに、そのアプローチが全然違うなということを感じました。

そして、そのアプローチの違いは、自然と人に矢印が向かっていく教育者的なアプローチと、物事がうまく展開していくことに自然と矢印が向かっていくマーケッター的なアプローチの違いにあるように思いました。

自分も含めて、教育者が陥りがちな罠として、

・ついつい人の能力を過信し過ぎるがあまり、教育を通じてなんとか解決できると思ってしまう。

・社会的に良いことをしていれば、売り上げや利益につながっていなくても仕方ない。

・「一生懸命に活動すること」が大事で、「その施策からどれくらい成果につながるか」から考えない。

・考える問いとしては「どのような状態を作ることが良いのか」「その状態を作り出しうる施策とはどのようなものか」「どの程度の成果が出せればその状態が達成できるのか」「各施策を通じて、どの程度の数字を作り出していくか」というものを用意しておく必要があり、あるべき姿に到達するまでの筋道を考えきらない。

と言ったところがあるのではないかと感じました。

こんなふうに偉そうなことを書いていますが、私自身が、最も陥りがちな罠だなと思うので、自戒をもって取り組んでいきたいと考えております。

今回いただいた言葉の数々をこれからもずっと大切にしていきたいと思っています。独立にあたっての最高のお祝いをいただきました。

白井さん、本当に素晴らしい学びの機会をどうもありがとうございました!

奥様も含めての記念写真は宝物です!

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