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コーチの存在を知る 

今や、スポーツの世界だけでなく、ビジネスやプライベートにおいても「コーチ」の存在を耳にするようになりました。

 ビジネスの世界では、amazonやgoogleといった大企業が有名な話で、経営者や幹部にマンツーマンでコーチを雇ったり、また企業内のグループに外部コーチをつけて、プロジェクトを成功に導くといったことでコーチの存在が認められています。 ここ20年弱、日本にもコーチをつける企業が現れてきました。

 プライベート(個人)でも、目標達成の為にコーチをつける、コーチングを受けるといった方々も最近見受けられるようになりました。
 目標達成、とは人それぞれで、起業するため、転職するため、結婚相手を探すため、ダイエットに成功したい、などなど様々です。

 私がコーチの存在を知り、仕事としてスタートさせるきっかけは、住宅事業者へのコンサルティングをしている中で、クライアントのスタッフに感じた「人は動かない」と衝撃と、同時期に指導に当たっている母校のラグビー部の子供たちの「主体的に動かない」という衝撃を受けることに始まります。

なぜ人は動かないのか?

 クライアントの社員においては当初、仕事があまり好きではないのか、または愛社精神の欠如か?と思いましたが、会食したり雑談してコミュニケーションをとると、そうでないことがわかりました。
 コミュニケーションをとることで、逆にスタッフ側の持っている、「わかっているけどなかなか出来ない」「やってみても続かない」といった悩みを聞き出すことができました。
 彼らは彼らなりに悩んでいたのです。 気持ちは前向きだが、なかなか理想通りの自分の姿になっていないのです。 最初は、「やれば良いのに」と思っていましたが、似たような経験は自分にもあるし、以前勤めていた会社の部内でも同じような光景を思い出し、何か原因があるのでは?と思うようになりました。

 対して母校のラグビー部の生徒たちです。
 好きでラグビー部に入部し、仲間たちと目標を立て、切磋琢磨しているようなのだが、元気が無い、声が小さい、会話中目を見ない・・・
 第一印象は「本当にスポーツマンなのか?」でした。
 私は9歳のころから中学生まで野球をし、高校から26歳までラグビーをし、その後はサーフィンなど、わりと長い時間スポーツに関係してきたわけですが、スポーツをしているチームや集団特有の元気良さや礼儀正しいといったことを肌身で感じてきたタイプなので、母校の生徒達には衝撃を受けました。 そして、アドバイスを与えても行動に移さないし返事もない。グランドに落ちているゴミも拾わない、プレゼントした道具は雑にグランドに散らかしている・・・。

 オービーとして、これで良いのか?と真剣に考えるようになりました。

NLPに出会う

 色々と人について考える時間が増えてきたときに、NLP(Neuro-Linguistib Programming)に出会います。 人間の脳の取扱説明書のようなものです。
 生まれてから経験することで出来る思い込みや、コンフォートゾーン、現状維持バイアスなど、潜在意識レベルで起こる行動への影響について知ることになります。

 NLPには様々な人間の脳のことが書かれています。
 その中で、私に最も気づきを与えてくれたことについて記します。

 「正しい行動とわかっていてもなかなか継続できない」ことについては、自分の経験でもあり、先に述べたクライアントの社員の方の行動や、高校のラグビー部の生徒に基本動作を教えた際に、教えた直後はそれなりに動くのだが、翌週行ってみるともとに戻っているといった、現状維持バイアスなどが大きく影響していることが理解できました。

 仕事やスポーツにおいて、この二つの事象は同じことで、今の自分の殻を破ることと、それを習慣化することで解消できるのです。

殻を破り習慣化する

 殻を破り、習慣化することはなかなか大変です。
 意識して行動し、継続させていくのですが、大体の場合3ケ月ほど習慣化するのに時間がかかるようです。
 頭で考え、行動する。 これを定期的に行います。 スポーツの場合は 動きの違和感がなくなるまでです。
 行動が終わると、どんな影響が自分や周囲に起きたかをフィードバックすることも大切ですね。 自分や周囲に良い影響が出ることが認識できると行動は継続しやすくなります。

 これは、良い感情=快楽なので、そこに気づくと人はその行動を継続することが出来るのです。 殻を破った状態になっているのです。

 そして、NLPがコーチングの根底にあり、NLPを理解したコーチが、コミュニケーションスキルとして人人々を成功に導いて行くことがコーチングであることを知ります。

コーチの存在

 「殻を破る」ことは、自分の潜在意識との対決ですから、なかなか思う結果にたどり着かないのがほとんどです。
 そういった人に寄り添い、サポートするのがコーチです。
 
 コーチは答えを出しません。
 コーチはクライアントを信じます。
 答えはクライアントが知っています。

 クライアントに気づきを与え、成功(目標達成)したときのイメージや感情に向かってクライアントが勇気を持って前進、成長することをサポートするのです。

 私自身、コーチングを学ぶにあたり、コーチングを受けるわけですが、コーチングにより、成功できる人や企業が存在することを身をもって理解しました。

 コーチングセッションを受けている時、私は目標を達成した感情や情景をイメージします。
 現状から目標達成までのプロセスをイメージし、具体化していきます。  
 思考が整理される感覚です。そして、今起こすべき行動が見えてきます。
 その時、頭の中がスッキリとしていて、闇あ明けたように周囲が明るく感じ、勇気が出て自信がみなぎる感覚です。
 
 非常に簡単な説明ですが、この感覚を体験しながら、目標達成や自己実現へ向けて、殻を破るための行動を起こしていくのです。

これから

 コーチとしてスタートして気づいたこと、それは自分自身が常に成長し続けることです。 自分自身も殻を破り、目標へ向けて行動を起こし続けることで、クライアントのロールモデルになれるよう、日々成長していきます。


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