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癇癪で困っている親さんへ おこりむし騒動とその顛末

stay homeで、子どもたちイライラしていませんか?発達に凸凹がある子ならなおさら今の雰囲気で辛くなっていませんか?

「怒る」ということが理解できない子にとって、怒ってしまう感情の治め方、難しいですよね。

我が家のムスメちゃんの「怒り」と「癇癪」を乗り切った方法は「おこりむし」。当時の私はとにかく具体的な対処方法や成功例を知りたかったので、誰かのヒントにでもなれば、、、と思います。

・どのくらい荒れてたかというと、、

 それは徐々にエスカレートしていきました。私とムスメちゃんが2人きりになると、5分としないうちに勃発!私を噛む、歯が折れるほどの勢いで服を噛みちぎる、物を投げる、机に乗る、ストーブも倒そうとする、手当たり次第です。1回戦が2時間ぐらい続く。私が何を言っても、そこに地雷があるらしく、もう、本当に、辛かった。途方にくれました。

 ムスメちゃんが怪獣のように見えて怖かった。私の恐怖はムスメちゃんにも伝わるから、ムスメちゃんも辛かっただろうなぁ。かわいそうなことをした。けど、噛まれた穴がたくさん空いてる服を見ると悲しくて、どうにもならなかった。

いつかブチ切れてしまいそうな自分が怖かった。「虐待」をあんなに身近に感じるなんて思ってなかった。母や友人にSOSを出して、よく来てもらいました。修羅場回避はできなくても、そこに他人がいてくれれば、私のタガが外れずに済むから。(ヘビーな現場に来てくれたみなさん、本当にありがとう。)


・おこりむし の登場

そんな時に、夫が、才能を発揮しました。

「おこりむし」です。

「怒る」という感情をどう認識するか、ムスメちゃんには難しい問題です。でも、「怒る」というのは「状態」。ムスメちゃんの「本質」を「否定」しているわけではないことも伝えたい。そこで、

①ムスメちゃんの中に、今、おこりむしが入った。
     ↓
②ムスメちゃんが怒ってしまうのは、おこりむしのせいだ。ムスメちゃんは悪くないんだ!
だから追い出さなくちゃいけない。
     ↓
③「おこりむし、おこりむし、あっちのお山へ飛んでけー!!」

夫の迫真の演技に、ムスメちゃんも引き込まれ。可視化した方が分かるんじゃないかと、私もおこりむしの絵を書きました。

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これが結構、効きました。
効きすぎて、怖がり始めたような気も。。。

・家が怖い、帰りたくない への対策

毎日修羅場になってしまう「おこりむし」のいる「家」が怖くなったムスメちゃんは、「お家、嫌だ。帰りたくないの。」と駄々をこねるようになりました。その怖がり方たるや、なんかいるんじゃないかと思うほどで、、、正直、私も怖くなってしまうぐらい。

そこでまたもや、夫の登場。

とうとう「お祓い」をすることに。

家の暗い片隅を「ここだ!!ここにムスメちゃんを怖がらせるおこりむしがいる!」と、線香を焚き、凄まじい勢いと顔で「おこりむし、出て行けー!!」と連呼。

お経もあげだした。ムスメちゃん怖すぎで号泣。。

夫よ、あなたは何かの教祖なのか?
でもなんだか本当に、何か悪いものが出て行った気がする。。。
圧巻のパフォーマンス、、でした。

それからは、

おこりむしがやってきそうになると「大丈夫だ!お父さんが(お母さんが)守るから!おこりむし、ムスメちゃんの中から出て行けー!!」と家族総出で架空のおこりむしと戦いました。

しばらくは「家に帰りたくないの」だったり、「おこりむし、くる?」って聞いたりしていたけれど、しまいには、自分で「おこりむし あっちの山へ とんでけー」って言えるようになりました。イメージの力ってすごいなぁ。すごい成長だと思う。

今は、とにかく「大好き大好き」とギュッとして温かい気持ちを伝え合う時間を大事にしている。母も子も、べったりでお互いに癒しあっています。

・おこりむしの歌

最後に、夫の曲をご紹介。

今回の騒動以前にできていた曲なんだけど、、ぴったり。
私の大好きな歌です。


おこりむし

ぼくがすぐおこるのは
おこり虫だから
本当の自分ではないのに
ぼくがすぐおこるのは
おこり虫だから
ごめんね

あたしがすぐ笑うのは
笑い虫だから
本当の自分ではないのに
あたしがすぐ笑うのは
笑い虫だから
ごめんね

ぼくがあなたを好きなのは
ああ 人間だから
本当にただ裸の人間
ぼくがあなたを好きなのは
ああ 人間だから
ありがとう



レコチョクで一番だけ試聴できます。よかったら。

#いま私にできること

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