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ポストコロナを考える参加型本づくり|しんどい今、絶望の話なんて、わざわざ聞きたくないね

2020.5.13

あらたなる試み。「参加型本づくり」というのか。NPO法人北海道冒険芸術出版さんとコラボして、あたらしい本のつくり方を探るチャレンジをはじめます。

ポストコロナの〇〇について、私を含む何人かで対話したことを書籍化するというもの。こちらは、その公開取材のイベントへのお誘いです。チャッと取材すればよいものを…笑 

私の目線からのおすすめとしては、どこに行ってもある程度、おいしい料理、いいことが書いてある本、たのしいイベントあります。つまり、コンテンツはある種の飽和状態にあると。それを仮説にすると、今問われているのは「どれだけプロセスをおもしろくできるか」ということかなあと、思います。

それへの私なりの応答が、「参加型」であり、「学びの遊び化」であり、「アジャイル化」です。

呼びかけてくれた、堀 直人さんのおかげで、封印気味だった、直感系ことば召喚術もここでは、使ってよさそうです。なので、ロジカルマウンティングしないで、想像力をはたらかせながら、聞いてくださる人に来て欲しいです(笑…とつけたいけど、じつは切実)

2020.5.19

その後、こんなテーマで誰がくるんだろうと思ったけれども、今、20名以上来てくださっているのかな。久しぶりに、自分の歩み(というか、しくじり)についてスライドを作って自分のことを話します。

しんどい今、絶望の話なんて、わざわざ聞きたくないね

そう思う気持ちも私にはあるのですが、一方でこうも思います。

きちんと絶望するというのは、自信や勇気を持つために大切です。

なぜなら、奈落の底に足がつかないと、ジャンプしようとした時に、脚が踏ん張れないでしょう。

自分の暮らしや仕事の中で、私たちは、心の底では「このままでは足元から崩れるかもしれない」「どこかに落とし穴があるかもしれない」と、実は気づいていることあります。それは、多くの場合、たしかな根拠はありませんが、確かめるほどに真実だとわかってきてしまうことです。

そして、私たちは、その状況に気づいていないフリをすることがあります。「どうせ自分は大丈夫だ」「ポジティブにしよう」「きっと大丈夫だよ!」という言葉でごまかすのです。

それだけでは、自分から動きだす気概は湧いてきません。なぜなら、心の底には「落ちたらどうしよう・・」「どこに落とし穴があるんだろう」という恐れがへばりついているから。まるで湖に貼った薄氷の上で、そのヒビが入って割れないように「バランスとることが大切」と言って、足がすくんでいるような状態です。

さらには、私たちは、そのような「みせかけの希望」でなだめあうために、人とつながっていることがあります。そこでは、どっちでもいいことでチヤホヤしあったり、「そういうテンション下がるこというなよ」と言あうのです。すると、そのうち負の感情を吐露することを諦めたくなってきて、笑顔の仮面を被りながら、深いところで人生や社会を信頼できなくなるのです。

しっかり絶望して、心を動かす。感じることを、やめない。その感情が、明日へとジャンプする勇気となるといいなと願っています。

踏ん張れないこともあります。やはり、薄氷はもろい。次の瞬間、あなたは冷たい氷の海の中へ落ちて、泳ぐことになる。

けれども、そのときに体温を分かち合うつながりがあるならば、死なずには済むと思うのです。

ふだん忙しくて、おちおち絶望してる暇がないと思う人はぜひご一緒しましょう。

keep on the sunny side(明るいほうに居よう)というのは私の好きなカントリーの名曲なのですが、今回は「Wayfaring Stranger 」のほうがいいかもしれません。19世紀のゴスペルの曲です。何かを背負って険しい道をいかなければならなかった、彷徨えるよそ者の絶望から永遠の名曲が生まれたというのは、事実なんです。


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