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大企業を辞めて独立した私の人脈づくり

起業家やフリーランスにとって、重要なのは人脈づくりである。今日は人脈づくりについて、実際に大企業を辞めて独立した私の経験から、考えたことをいくつか述べたい。

①会社員は意図せずに人脈が築くことができる。

独立して最初に思ったことはこれ。会社員だと、新入社員もいれば、人事異動もある。そのたびに歓送迎会が開かれる。自然に社内の人脈ができるようになっている。

独立するとこれがない。自分から積極的に動いて人脈を作っていかないと、自然減していく。受け身ではダメだと思った。

②独立すると誰も誘ってくれない。零細業者と飲んでも意味がない。

会社員なら、会社の看板があるので、社外の人脈も自然に広がっていく。特に役職が上がっていくと、「業界大手の課長さんと飲みたい」という人は多いはずである。

一方、独立すると誰も誘ってくれなくなる。これも痛感したことだ。誘えば必ず乗ってきた前職時の社外の知り合いも、突然つれなくなる。「あー、俺は零細業者なんだ」と心の底から思う。

自分の力量ではなく、会社の看板だったんだ、ということに気づいたのは良かった。でもだからこそ、もう一度自分の看板を自力で作りたいと強く思う。

③独立自営業者の異業種交流会は詰まらない・気持ち悪い。

起業家やフリーランスが集まる異業種交流会も何度か行ってみた。これは肌の合う人には良いが、そうでない場合は居心地が悪い。

そういう会では、しばしば営業を受ける。笑顔で積極的に近づいてきて、名刺交換をお願いされ、一言二言会話をする。よくよく話を聞くと営業であることが多い。そんなことが続き、嫌気がさしてすぐに行かなくなった。

「下手な営業をしていると、こんな風に見えるんだ」と感じた。他山の石にしたいと思う。

④自分がこれまで属してきたコミュニティがもっとも質が高い。過去の人脈のほこりをとって光を当てる。

異業種交流会で積極的に名刺交換して関係を築こうとしている人たちを見て、私はこう思った。「よくよく考えると、俺もっといいコミュニティに属しているやん!」

上記の通り、会社員をやっていると自然に人脈は拡大していくので、過去の人脈はどんどん引き出しにしまっていっていた。それでも問題がなかったのだ。しかし異業種交流会に参加してみて、思うところのあった私は、過去の人脈のほこりを払って、もう一度光を当てることにした。

改めて考えると、過去のコミュニティは、自分と同様のバックグラウンドなので、話題も合うし、隔意なく話せる。今、大学の運動部と高校の同窓会の役員をやっているが、やろうと思ったきっかけはこれである。

⑤ファンが100人いれば十分稼げる。自分の人脈にアピールできるSNSは、我々のためにあるようなもの。

私のような自営業者は、ファンが100人いれば十分稼げる。もちろん入れ替えはあるので、ファンを増やす不断の努力が必要である。しかし、このことに気付くと、マスに向けてマーケティングする必要はないとわかる。

そう考えると、SNSは私のような自営業者のためにあるようなものと思う。Facebookを主に使っているが、自分のフレンドにアピールできるので、好適である。

⑥ブランディングを意識する。「偉い人」「賢い人」「面白い人」のほうが、単価が高くなる。

SNSでは、自分を自由に切り取って思うように演出できる。いわゆるブランディングだ。Facebookでは、しばしば長文のエッセイをPostしているが、かなり練った文章にしているつもりだ。

起承転結のある読ませる文章、洗練された文体・言葉選びにすることで、文章力のある人=頭の良い人と思わせることができる。時には面白ネタを提示して面白い人と思わせることもしている。いずれも成功しているかどうかは不明であるが、意識してやっているので、一歩でも近づいていると考えている。

ブランディングがうまくいくと、「偉い人」と思ってもらえるので、高い単価で勝負しやすくなる。よって、時間をかけてでも注力する価値はあると考えている。

⑦挨拶・身だしなみ・言葉遣い・時間を守る、など細かいことを頑張る。オヤジ殺しになる。

世間的な地位の高い人ほど、これらの細かいことを気にする。SNSでブランディングに成功していても、実際に会ってみるとイマイチだった、ということにならないよう、細心の注意が必要だ。

一ミリでも自分をよく見せたい。成功している人は、成功するためにそんな努力をしてきたはずである。だからこそ、彼らは周囲の人間を見るときもそういう観点で見てくるはずである。

勉強会などの会合においては、10分前に到着して、事務局に協力して机を並べたり名札を用意したりするくらいの姿勢が必要である。こういうことを繰り返していると、自然にその会合でプレゼンスが上がり、チャンスをもらうことも増える。チャンスをつかむってこういうことだと思う。


以上、大企業を辞めて独立した人の人脈づくりについて思うところを書いてみた。参考になれば幸いである。

『人の生涯は、ときに小説に似ている。主題がある。』(竜馬がゆく) 私の人生の主題は、自分の能力を世に問い、評価してもらって社会に貢献することです。 本noteは自分の考えをより多くの人に知ってもらうために書いています。 少しでも皆様のご参考になれば幸いです。