Kiyoshi

社会に出てIT業界にどっぷり40年、PCとともに業界を見聞きしいまだにコードを書いてい…

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社会に出てIT業界にどっぷり40年、PCとともに業界を見聞きしいまだにコードを書いている爺さん(まさか自分が爺さんと言われる年になるとは、、がつぶやいています。 時々個人的なネタを書いています。

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何を作ってきたのか

黎明期 1976年 マイコンとの出会い  部室に有ったトランジスタ技術にintel8080の記事、  コンピュータが手に入ると歓喜!  NEC Bit innで μPD8080Aを入手し記事のマイコンを作成する。  動作するまで1年かかりました、  7個のLEDが流れるように光るだけでしたが感激物。 1978年 某所で使ったコンピュータ  NEAC 2200でFortran メーカサポート時代 1982年 芝浦工場でアセンブラと格闘  OKITAC 4300bで  全銀

    • Web3のDAOとは

      Web3はブロックチェーンで分散コンピューティングを提唱しています。その中でDAO(ダオ/Decentralized Autonomous Organization/散型自立組織)があります。これはリーダが存在しないコミュニティで出資者全員がお金を管理するための透明性と意思決定を平等(厳密には暗号資産の所有量)に運営する仕組みです。例えばコミュニティの資産をどこかに寄付する提案があるとみんなで協議し投票により決定し自動実行する仕組みです。この投票で使用されるのが組織内の通貨が

      • IoT装置ができるまでソフトウェア編

        IoT装置の頭脳となるMCU(Micro Controller Unit)の種類が豊富だとお話ししました。ちょっと専門的ですがどのような開発を行うのか見ていきます。ハードウェアについては以前の投稿を参考にしてください。このハードに合わせて開発する環境も言語も変わってくるので少々厄介です。装置に組み込まれて電源を入れたら動作し続けるこのMCUを制御するソフトウェアを組み込みソフトウェアといいます。MCU毎にソフトウェアも異なるのがざっくりですが紹介します。 省電力なのでバッテ

        • IoT装置ができるまでハードウェア編

          IoT装置を新規に作りたいとなると何が必要か考察します。IoTを構成する要件を満たすには最低限次のハードウェア要素が必要となります。 1. 電源 2. 通信エリア(通信装置) 3. 何らかのセンサ 4. 制御MCU を順にみていきます。 当たり前ですが結構頭を悩ますのが電源です。電源が無いと装置は動作しないので最初に検討します。電池で動作するのかAC電源があるのか、ソーラパネルで頑張るのか。そして消費電力を左右するのがデータをクラウドに送信

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        何を作ってきたのか

          ICT教育の中身は?

          IT業界で時々話題となる2020年から開始された小学校でプログラムを教えるというのでどんなものかと見てみました。色々な人の話が飛びかっています。プログラミングと言う科目でできる、いや各科目の中でプログラムを活用するので科目ではない。新センター試験では情報科目があるらしい。プログラミングを教えるからIT技術者が雇われるので人材不足になる。人のうわさは誠に勝手です。ここは情報リテラシー(information literacy)の基本である情報元を確認する事です。平成26年度(2

          ICT教育の中身は?

          テクノロジが文化となる時

          テクノロジと文化は対極にありそうですが、第一次産業革命(industrial revolution)もテクノロジの進化であったように、1800年初頭には実用化された蒸気機関は動力の革新でした採掘坑の搬出から綿織物、製鉄業の規模の拡大と工業化一気に進んだ理由も、人に頼っていた労働力から機械を使ったほうがより強力で休みなく働き続けるからです。そして交通機関にも広がり蒸気船、蒸気機関車、人の生活に多大な影響を与えています。そしてそれは人々の生活になくてはならないものになった時に文化

          テクノロジが文化となる時

          平均通過人員100万人のIoT

          今回はちょっと鉄分の多い話です。コロナ禍前の統計ではありますが1日の平均通過人員(利用者数)が100万人を超える唯一の鉄道が山手線です。品川駅 - 新宿駅 - 池袋駅 - 田端駅間で主要な上野駅や東京駅が東北本線と東海道線に合算されているので実際はもっと多い路線です。 この路線にはE235系の車両が導入されており、JR東日本では一番IoT化された車両です。今までであれば、検査車輛Easti(イーストアイ:JR東海のドクターイエローと同等版)が軌道(線路や土床)や架線の状況を

          平均通過人員100万人のIoT

          昔の散歩道

          その昔と言っても、川端康成が歩き、米国のやキッシンジャー補佐官(当時)、田中角栄達がこの道を歩いていた頃は賑やかだっただろうが、今は静かに滅多に人に会う事も無くひっそりとしている。浅間山の溶岩が敷き詰められた道は苔むして忘れて去られてしまいそうだ。明治になり日本に来た宣教師達はこの道をハッピーバレーと名付けた。宣教師達は世界各地でハッピーバレーと名付けているらしいから何か意味があるのかもしれない。 近くの万平ホテルはキッシンジャー氏と田中角栄が密談していた事で知られており、

          昔の散歩道

          長く一緒にいたいから

          2016年の秋、犬派だったはずの家内が急に保護猫を飼いたいと言い出した。どんな猫なのと聞くと保護猫活動している人が譲渡先を募集していて、九州の年老いた猫で、、、自宅から1,000km越えの距離だから飛行機は難しいから車になるけど遠いから無理だよと何とか説得した。近くが受け取りに行きやすいし、小さいうちからのほうが飼いやすいと説得したが、内心最初に買う猫の寿命が何も短くなくてもいいじゃないか、わがままだけど長く一緒に居て欲しいから。私が子供のころ実家では野良猫が自由に出入りして

          長く一緒にいたいから

          NFTとは何か

          NFT(非代替性トークン:Non-Fungible Token)が次世代インターネットWeb3(ウェブスリー)の代表とか言われていますが、NFTはブロックチェーンを使ってデータを保全しています。ブロックチェーンと言えば仮想通貨と言われていた暗号資産です。暗号資産としてビットコインが有名ですがどのような資産なのでしょうか? 比較として実際の通貨を取引する外国為替は国家通貨により裏打ちされており国の評価により相対的に価格が決まります。そのため国がデフォルトにならない限り大幅に変

          NFTとは何か

          ITの武器、開発言語

          開発者と言っても色々な得意分野があります。 旧Facebookのような今時のWebアプリを開発している人、パソコン上で動作する業務アプリを開発している人、IoT装置内で動作するアプリを開発している人、それぞれに適した言語があり開発環境があります。 実際に世界でどのような開発言語が利用されているかとともに開発言語と利用シーンを簡単に説明します。TIOBEの開発言語ランキングを見ると、 Python(1991:数値は言語の登場年)が1位に輝いています。特にAI系ではライブラリ

          ITの武器、開発言語

          PoC開発の例

          デモとは文字通りデモンストレーション(demonstration)であり主張したい事を訴えるデモ隊と同じです。IoTではデモ装置は必須となっています。そのため、PoCなる言葉が氾濫しました。このPoC(ポック:Proof of Concept)は「概念実証」という意味でどのような事ができてどのようなサービスを提供する確認する事です。昔からある似た言葉でプロトタイプ(prototype) があります、これは量産モデルに発展させることが前提の原型を作るという意味でかなり作り込んで

          PoC開発の例

          ITとSDGs

          2030年までに解決する問題としての課題がSDGs(Sustainable Development Goals)は持続可能な開発目標とされています。が、IT、IoTで何をすればよいのでしょうか? 大手企業の例を見てみると ・農業のデジタル化バリューチェーン改革しました。 ・用事の指紋認証でワクチン接種管理しました。 ・ハワイの空港に生体認証をいれました。 ・コロナ禍のスポーツイベントの安全運営と収益性向上に寄与しました。 ・総走行距離の削減によるCO2削減問題へ大きく貢献す

          ITとSDGs

          IoTとAI

          コロナの影響で街中に画像を撮影して体温を表示する装置を見かけるようになりました。この中で画像の顔を認識しているものがあります。顔を認識するために利用されているのがAI(Artificial Intelligence)なります。末端のAIが搭載それているものをエッジAI(Edge)と言います。以前はビッグデータをクラウドでAIを使って分析するのが主でしたがクラウドや通信回線に負荷がかかりすぎる、つまりコストが高くなるため特定のAIは端末に任せて負荷分散させることでコストを下げて

          オリエンタルマースカレー

          愛知県出身である程度の年齢層はこのオリエンタルマースカレーが忘れられない味だと思いますが、どうでしょうか。少なくとも私にとっては忘れられず、東京にいても探して買ってきます。 愛知県の一宮市生まれの私は喫茶店文化の真っただ中で育ちました。田舎なのに100mも歩かないうちに喫茶店が何件もあります。そして近所の皆さんそろってモーニングセット、レジの近くにはチケットがぶら下がっていて私のチケット使っていいよなどと、聞こえてくるような場所です。モーニングセットはゆで卵とトーストは標準

          オリエンタルマースカレー

          IoTの落とし穴

          IoTの単語が登場してすでに10程経過しました。最初のIoTブーム?も去りガートナーが出している「日本における未来志向型インフラ・テクノロジーのハイプサイクル:2022年」を見るとIoTは幻滅期になって底の状態に来ていますが、ブームが去って本当に必要な所に入っていくのだろうと考えられます。 では実際に何が過度な期待でそして幻滅したのか策ってみます。 IoTの初期の段階からドイツ政府はインダストリー4.0(Industry 4.0)策定して進めています。これに対抗するかのよう

          IoTの落とし穴