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Web3のDAOとは

Web3はブロックチェーンで分散コンピューティングを提唱しています。その中でDAO(ダオ/Decentralized Autonomous Organization/散型自立組織)があります。これはリーダが存在しないコミュニティで出資者全員がお金を管理するための透明性と意思決定を平等(厳密には暗号資産の所有量)に運営する仕組みです。例えばコミュニティの資産をどこかに寄付する提案があるとみんなで協議し投票により決定し自動実行する仕組みです。この投票で使用されるのが組織内の通貨が発行されていることです。この組織内通貨が価値を生み価格が上昇しています。日本ではあまりなじみが無いですが、DAOはチャリティなどの資金集めとその運用を透明にしようとしたもので本来投機的に取引されるものではないからです。これをICO(Initial Coin Offering:イニシャル・コイン・オファリング)で起業時の資金集めにも利用されていまい。資金集めとしてみると日本では出資法に抵触するのではとの意見もあり法整備が追いついていないのが現状で資金集めに参加するには注意が必要です。

このような暗号資産の仕組みを可能にしたのがEthereum(イーサリアム)で硬貨以外のデータを管理できるようにしたプラットホームとして登場しました。その特徴に独自にトークンを発行できることスマートコントラクトによる取引のルールを参加者で共有し自動実行される仕組みでDapps(ダップス)はそのアプリケーションを指します。このDappsを利用するためにはGas(手数料:ガス代)が必要でプラットホームの仮想通貨が必要となっています。ブロックチェーンを有名にしたビットコインには通貨データしか載せられませんしアプリケーションも実行できない仕組みです。

Gas(ガス)車を動かすために必要なガソリンと同じ意味合いで、イーサリアムを維持するためのトランザクション処理料金としての意味と悪意のあるコードを実行するにはコストが必要で悪さを使用としても割に合わないようにセキュリティの役目もあります。そのためガス代はイーサリアムのネイティブ通貨でであるイーサ(ETH)で支払う必要があります。わざわざネイティブと言うのはイーサリアムを利用してETH(イーサリアムの貨幣単位)から独自通貨にレートを設定して発行する事も可能で現に多くの種類があるからです。は独自通貨はETHに変換する事もできます。この事から独自通貨の価値が上がればETHに変換するときにも利益を生む事ができます。

現実世界ではお金に名前は書いていないと言われますが、仮想通貨には誰が誰(匿名ですが)とどれだけ取引したかの記録が残ります。そこに例えば登記簿でもいいですが、証明書として唯一無二な物として管理されます。このトークンとDappsを使って開発されたものをまとめると以下の物があります。元々Defiが元でトークンと交換できる暗号資産が割り当てられているので同等に取引されることになります。

・非代替性トークン(NFT) NFTアートなど固有資産の所有証明
・分散型金融(DeFi) 銀行に頼らず資産を保有し取引する(ビットコイン相当)
・分散型自律組織(DAO) 会員の平等な組織で資金管理を行う
・分散型ソーシャルネットワーク 閲覧、検閲されないSNS
・分散型アイデンティティ 政府に頼らない身分証明

SDGsは暗号化資産にも影響を与えています。暗号化資産を守るためのブロックチェーンを実際に行うマイナーの処理にコンピュータのパワーを大量に使用するためエネルギが大量に必要で環境にやさしくないと言われています。ただ、報酬がこまマイナー作業から生まれるので仕方がありません。その影響で取引の承認に時間書か係るなどの弊害もありました。その方式がPoW(Proof-of-Work)よばれ複数のコンピュータが大量の計算し一番速いものがブロックを書きこんで報酬を得る方式のため計算を早くするためには大量のコンピュータを使うため大量の消費電力が必要となっていてSDGsの観点からも批判されることが多かったので新しい仕組みが必要になってきました。エネルギ消費が少ない=コンピュータの負荷が少ない方式としてPoS(Proof-of-Stake)が導入され99.5%削減されたという。ポイントはマイニングするには一定額の暗号資産を投じた人からランダムに選ばれブロックを書込み代償が支払われるこの代償にはガス代が使われる。さらに重要な事に罰則がある点でシステムをだまして不正を使用とした場合、懲罰としてステークされた暗号資産全てが破棄される仕組みがある。この飴と鞭の仕組みでシステムの健全性が守られます。ビットコインも追従するかどうかはマイニングを生業としてきた業者との折り合いがつくかどうかですが、マイニングを生業にしてきた企業はUS上場企業でもあり簡単な話ではないようです。今は、ビットコインが2.3倍の時価総額ですがイーサリアムの柔軟性や取引の速度などビットコインではできないことが追いつき追い越すのでは思います。
イーサリアムとのアプリの互換性をうたってガス代の安いBSC(Binance Smart Chain:暗号資産取引所のBinanceが運用)のBNBも頭角を現しています。BSCは中央集権的組織の管理下にあるため他の暗号資産と違う事も注意が必要。ビットコインは処理速度と手数料の問題についてビットコインの仕組みそのものには手を入れずレイヤー2プロトコルを被せることで対応しています。主に取引所が中心となっている事なので分散というより中央集権的な動きです。
Web3では分散処理が世の中の中心となると言われていますが、実際には逆の方向に引っ張る勢力も存在しています。経営者は5年後の世界を予測して事業計画すると言われますがこの世界で5年後どころか数年先も予測が難しい状況です。それでも予測するためには情報収集と流行り物なのか定着するものか様子を見過ぎて乗り遅れるのか先行逃げ切りで成長するのかいまだにエキサイティングな状態が続いて悩ましい限りです。

ビットコイン

イーサリアム

BSC


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