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若い女性がおじさんに恋をするのは本当に夢物語なのか?|デミロマンティックの私に見える世界

若い女性が20歳くらい年上の男性に恋をする物語にたまに出会う。『恋は雨上がりのように』、『私の家政夫ナギサさん』、物語の本筋ではないけど『親バカ青春白書』にもそんなシーンがあった。私はこういう構図の作品が好きで、よく見てしまう。同年代の男女のリアルな恋愛よりも共感できるし、漫画みたいな狙った胸キュンストーリーよりもぐっとくる。

その理由を考えてみると、私が枯れ専というわけではなく、主人公が相手を好きになる過程が理解できるからだということに気がついた。

失礼な話ではあるが、おじさんに一目惚れするというシチュエーションは一般的にはありえないという前提があるため、否が応でもなぜヒロインが恋をしたのかの過程がしっかり描かれている。

『恋雨』では、部活で挫折した主人公にとっての心の拠り所がバイト先の店長であったり、『わたナギ』では、主人公の家族の中を取り持ってくれたり、仕事のスランプを救ってくれたことによって好意を抱く。

一目惚れをしない、時間をかけて相手を知らないと好きにならない私にとって、こういった描写はロジカルで共感しやすい。


一方で、以下ネタバレになってしまうが、3作品中2人が結ばれるのは『わたナギ』だけである。

『恋は雨上がりのように』は、女子高生がバイト先のファミレスの店長に恋をして、デートするところまでこぎつけたり積極的にアプローチするけど、最終的には年の差の壁を突きつけられて、「友達でいよう」と振られてしまう。

『親バカ青春白書』は奥さんと死別した友達のお父さんに恋をした女子大生が思いを伝えるものの、「ありがとう、でも気持ちには応えられない」と振られてしまう。

そういう意味では、主人公のメイちゃんと20才以上離れた家事代行のナギサさんが結ばれた『私の家政夫ナギサさん』は画期的なドラマだった。

年下→年上に対する「中身が好き」という理由も共感されないし、年上→年下は「若さ」に惹かれているだけだと否定されてしまうから、夢物語だとされてしまうけど、日々の交流を通して中身で人を好きになることは、年齢にかかわらず私にとっては理想の恋愛だ。


最後に宣伝ですが、私の理想を詰め込んだ、好きになる過程をしっかり描いたオリジナル小説『凍る彼女』と、その劇中歌『Ice』(通称:世界一クサいラブソング)が完成しました。対人恐怖で体が凍ってしまう特殊な体質の女子大生が、仕方なく始めたバイト先で恋を知るお話です。

MVは小説のダイジェスト的な内容になっています。どちらも無料ですので、曲を聴いてから小説をチェックしていただければと思います!



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デミロマ会議
恋愛しない人が浮かない世の中に変える活動をするために使います。エッセイ以外にも小説を書いたり、歌も作っています。