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日本人は、反イスラエル・反ユダヤに変わったのか?画一的に語れない微妙な反応

10月7日から一年、日本人の微妙な反応を、画一的に論じることなく、淡々と書き記している、ディラン・オブライエンさんによる貴重な記事をご紹介します。

https://www.fccj.or.jp/number-1-shimbun-article/missing-reaction

Googleによる翻訳

https://www-fccj-or-jp.translate.goog/number-1-shimbun-article/missing-reaction?_x_tr_sl=ja&_x_tr_tl=ko&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=wapp

前回は、10月7日から半年後に書いた彼の記事を、紹介させていただきました。

一般の日本の人たちを見れば、そこには反イスラエル・反ユダヤ感情は見られないというのも、一つの事実です。私も、それは感じます。


けれども、マスコミについては報道は、かなり反イスラエルの傾向が強いです。そして、書籍やネットでの記事については、学者や元外交官、ジャーナリストによって書かれたものが多く、事実や事象を記述しているよりも、イデオロギー色が強いものばかりと感じています。

ガザ戦の余波が日本にも

ところで、Google翻訳にある、次の文は、語弊があります。「過去1年間に日本で起きたいくつかの出来事が国内外で報道されたが、それはハマスとイスラエルの紛争やガザの状況に対する日本人の無知を反映しているのではなく、むしろその逆である。」ここは、日本人の無知(ignorance)ではなく、日本人が気づいていない(unawareness)であり、 そんなことはなく、日本人には知られているという意味です。

ディランさんが取り上げているのは、京都のホテルにおけるイスラエル人の宿泊拒否です。私も、日本でこんなことが?と思いましたが、案の定、日本人ではないホテル支配人による判断でした。これを、京都市当局も、上川外相も、その拒否は容認できるものではないとしました。

興味深いのは、日本人がどう反応しているかについて、SWC(サイモン・ウィーゼンタール・センター)は、日本における反ユダヤ的な事象として取り上げているのに対して、駐日イスラエル大使は、「日本人はうんざりしている」と語り、Ynetは、「日本には反ユダヤ主義はない」と記事に書いています。

私自身は、マスコミの情報に影響されて、「イスラエルは過剰防衛だ」という意見はあっても、それをもってホテル宿泊拒否なんて、「日本のおもてなし文化に反する」また「差別だ」という反応が、普通ではないか?と感じていました。前者を強調すれば反イスラエルでしょうが、後者を強調すれば、反ユダヤ主義はないとなるでしょう。どちらもあるのが実際、というところでしょうか?

無いところから、有るように捏造操作するマスコミ

二つ目に取り上げているのが、原爆祈念式典に、イスラエル大使を招待しなかったことです。ユダヤ人の関連団体は一様に非難、G7も非難しました。

そして広島県知事のスピーチについて、私も驚きましたが、その非難している内容は、明らかにロシアに対するものなのに、NHKが、イスラエルのコーヘン大使をアップしたことです。悪意ある心象操作に、憤りを感じました。

外交政策≠一般市民

記事では、日本の世論はイスラエル非難なのだと、勝手に作り上げている一例であり、また、それは日本人を画一的に見る、国内のマスコミの問題があり、また海外の人々の問題もあると指摘しています。

ディランさんの次の批判が、痛快でした。「進行中の戦争を日本国民がどう見ているかというニュアンスを描き出すよりも、昨年のメディア報道で頻繁かつ執拗に繰り返された、均質化された一枚岩の日本という主張こそが、空想的で時代遅れの日本イメージの継続的な政治的効用について多くを語っている。」

そう、東京や広島で、イスラエルに抗議する一部も日本人ですが、イスラエルに救急車を寄贈するのも、同じ日本人です。

ちなみに、こちらから献金できます。


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