多裂筋における拘縮治療
こんにちは!腰痛マガジンメンバーのこじろう(@reha_spine)です。
過去3回の記事で腰部多裂筋についてまとめてきました。
これらを読んで頂けると、より多裂筋についての理解が深まると思います^ ^
長くなりましたが、多裂筋に関する記事は今回で終了になります。
前回は多裂筋の収縮を促すエクササイズが中心でしたが、今回は多裂筋の過度な緊張による疼痛や、多裂筋と大殿筋の間で生じる疼痛について解剖を中心に説明しながら治療方法についても多少まとめましたので最後まで読んで頂けると知識、治療ともに幅が広がるのではと思っております!!
今回の記事は以下のような方には特に参考になると思います!
✔︎多裂筋/大殿筋の連結と腰痛との関係性を知りたい方
✔︎腰痛治療でマッサージばかりになってしまう方
✔︎腰痛に対する治療の引き出しを増やしたい方
では今回の内容に移っていきましょう!!
まず治療前後で、多裂筋の柔軟性評価をPLFテストにて確認しておきましょう。
PLFテスト
【開始姿勢】測定する下肢を上にした側臥位。両側股関節屈曲45°。
【方法】開始姿勢から下の写真の様に股関節をまっすぐに屈曲していきます。
【判定】胸に膝がつかない場合を陽性とし、「腰椎の屈曲(後弯)制限」となります。1)
更に、立位からの前屈動作にて腰椎がフラットになっていないかなども確認しましょう。
これらが該当するようであれば多裂筋の柔軟性低下が疑われます。
詳しくはこちらをご覧ください!
次に、今回の内容で重要なところになるので、多裂筋の解剖について少しだけ復習しておきましょう。
多裂筋には浅層線維と深層線維がありましたね。
浅層線維は仙腸関節付近に付着し、深層線維は椎間関節に付着するため、圧痛部位によってどちらの線維が特に問題かを評価できます。
浅層線維:仙腸関節性疼痛と関連
深層線維:椎間関節性疼痛と関連
つまり、多裂筋の問題である場合に、仙腸関節付近の圧痛は浅層線維、椎間関節の圧痛は深層線維が治療対象となります。
ではここから治療について説明していきます!
まずは多裂筋の浅層線維を下の写真でイメージしていきましょう!
では、浅層線維のリラクゼーション方法について動画にて説明していきます。
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