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『RRR』

沼にハマりかけています。
インド映画沼

昨日、公開から1週間にして驚異的な興行成績を挙げている『RRR』という映画を見てきました。
インド国内で話題をさらっているのはもちろんのこと、北米でも公開初週にして興行収益3位を記録しているそうです。
日本でも公開されているのか、公開予定なのかはわかりません。

日本を含め、全世界で大ヒットした映画『バーフバリ』の監督がメガホンを握っていることで知られる話題作です。

豆知識
この映画はテルグ語で撮影されているため、ボリウッドではなく、トリウッドと言います。
※ボリウッドは、ヒンディー語で撮影されたインド映画のこと。

作品の舞台は英国統治時代のインドで、反英闘争がテーマになっています。
主人公は実在の人物をモデルにしているようですが、映画では大胆に脚色されていると思います。

ぼくが観た映画は、現地語音声の字幕なしでした。
現地語は100%分からないぼくですが、大体のストーリーは理解できました。

というのも、インドのアクション映画はシンプルな勧善懲悪がテーマになっていることが多く、悪役はいかにも悪役らしい顔つきや言動をしているからです。
盛り上がるシーンでは、音響や映像表現が工夫されていたり、急にスローモーションになったりして、「さあ、今から盛り上がりますよ!心の準備はいいですか!」と言わんばかりの演出で、言葉が分からなくても楽しめるようになっています。
そして、見せ場に達すると劇場内では指笛や歓声が飛び交います。
1本の映画内に見せ場が何回もあるので、2〜3本の映画を見終わったような満足感がありました。

そうそう、インド映画といえばダンスシーンがあることで有名ですが、この映画でも当然ダンスシーンが挟まれています。
ダンスシーンは何回かありましたが、最も盛り上がっていたのがこれ。

メイキング映像なので、実際のダンスは少ししか写っていませんが、なかなかキレがあります。
このダンス、インド国内でも人気のようで、「nacho nacho dance」あるいは「naatu naatu dance」とTikTokで検索すると、「踊ってみた動画」がたくさんアップされているようです。


インドのアクション映画の特徴として、

・分かりやすい善と悪の二項対立
・シンプルな勧善懲悪
・ダンスをはじめとする派手な身体表現
・大袈裟で感覚的な見せ場の演出
・観客の声援

などが挙げられると思います。
これらの特徴は、日本の歌舞伎と通ずるところがあると思います。

「分かりやすい悪人」は隈取りのようだし、「大袈裟で感覚的な見せ場」は見得を切っている状態、「観客の声援」は歌舞伎でもみられる掛け声に当たるのではないでしょうか。
まあ、歌舞伎のこともインド映画のことも詳しくはないので、適当なことは言えませんが、これからは「インド映画と日本の歌舞伎は似ている」説を推していこうと思います。


インドの映画館でインド映画を見たのは、これで3回目。
インドに移住する前から、DVDやネット配信でインド映画は何本か見たことがありましたが、やはり本場の劇場で見ると、観客の歓声も含めて迫力が段違いです。
日本並みの綺麗な映画館で見てもせいぜい200ルピー(300円)の、気軽に楽しめる娯楽です。

インド映画沼にハマっていきそうな予感がしています……。

ちなみに、次に注目している作品はこちら。

タミル映画を代表する超人気俳優Vijayが主演の作品です。

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