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香りを求めて三千里

初めて本場のヒンドゥー寺院を訪れた時、「リトルインディア(インド人街)の匂いだ!」と思った。
正しくは「リトルインディアがインドの匂いをしている」わけだが、ぼくの体験としては、シンガポールやKLのリトルインディアの方が先に訪れたことがあったため、そのような本末転倒な感想になった。

リトルインディアはインド人が集まって作られたコミュニティーなので、同じような香りがするのは当然ではあるのだが、よくよく考えてみると、遠く離れた街でも同じ香りがするというのは興味深い。
おそらく、同じお香を焚いているのだろう。

というわけで、自宅でも異国情緒を味わうために、スーパーでお香を買ってみることにした。
今のところ4種類試しており、それぞれの使用感をざっくりと解説してみる。

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↑普通のスーパーでもお香がたくさん売られていて、どれを選べばいいのか全くわからない。

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まずはこれ。
理由はマッチが入っていたから。それだけ。
お値段は50ルピー(75円)。

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3種類の香りが入っていた。

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雑貨屋で線香立てを買って、焚いてみた。
いい香りはするものの、ヒンドゥー寺院の匂いではない。残念。

次に買ってみたのがこちら。

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パッケージにヒンドゥー寺院の写真があるので、これで間違いないはずだ。
箱自体からもヒンドゥー寺院の香りが漂っていて、期待がもてる。
お値段は75ルピー(110円)。

開けてみたら…

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小さい植木鉢みたいなのがたくさん入っていた。
火の付け方がわからないので、YouTubeで調べてみる。

ゴリゴリの教祖様みたいな人が実演している。
で、実際に火をつけてみたら、煙がすごい。

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香りよりも煙臭さが先に来てしまって、室内には置けないレベルだった。
もはやバルサンだ。
ただ、燃え尽きた後の残り香は、完全にヒンドゥー寺院の香りなのだ。
灰をベランダに放置しておくと、ちょっとした風向きの変化によってふんわりと例の香りが漂ってくる。

お次はこちら。

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再び線香タイプ。
お値段は50ルピー(75円)。

パッケージをよく見ると、

Bring home the divinity of a temple
(寺院の神々しさをご家庭でも)

と書かれていて、まさにこれだ。

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同じように火をつけてみる。
最初に買った線香と比べるとヒンドゥー寺院感はあるが、香りのインパクトが弱い。
うーん、なんか違うな。

最後はこちら。

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先述のバルサンもどきのパッケージにsambraniと書かれていて、どうやらこれが香りの正体らしいということが分かった。
というわけで、手頃なサイズのものを購入。
お値段は12ルピー(18円)。

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小さいサイズなので、煙はかなり抑えられている。
室内でもギリギリ置けるレベル。
だが、小さい分、一瞬で燃え尽きてしまうのが難点。
今までの中では最もヒンドゥー寺院感は強いが、ほのかに香る程度で物足りないのが正直なところである。
かなり安いので、1日に何回も焚くという使い方はありだと思う。

以上、現時点での香り調査でした。
いずれも、なんか違うといった感じなので、今後も「あの香り」を求めてお香を買っていこうと思う。

実際にヒンドゥー寺院に行って、周りのお店で聞き込みをするのが確実だと思うのだが、自分でいろいろ試してみたいという気持ちもある。
探していく過程で、お気に入りの香りに出会えるかもしれないし。
一つ一つの値段も併記してみたが、インドではお香が破格に安いので、いろいろな種類のものを買い込んでやろうと思っている。

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