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7/17 旅の終わり 【バンコク→チェンナイ】

今晩のフライトでチェンナイに帰る。
「何が何でも行きたい」という場所があるわけでもなく、今日はフライトまでの暇つぶしの1日となる。

まずはホテルの朝食ビュッフェをもりもり食べる。

現在宿泊しているホテルは歓楽街の近くにあって、周辺の宿泊施設の中では歴史の深い老舗ホテルらしい。
客室内は改装されているものの、ホテルの外観やロビーは古めかしい。
設備の割に価格が安かったのでこのホテルを予約したのだが、Googleマップのレビューに面白いことが書かれていた。
このホテルは古くから、アメリカの退役軍人の長期滞在先として人気がある場所とのこと。
確かに客層は、1人で宿泊しているガタイの良い初老の欧米人が多い。
彼らは客同士で、あるいは従業員と談笑していていかにも常連といった雰囲気だった。

さて、昼過ぎにホテルをチェックアウトして、ショッピングモールが乱立するバンコクでもとりわけ有名なアイコンサイアム(ไอคอนสยาม)へ行く。

この旅行記を通読してくれている方なら何となく気づいているかもしれないが、ぼくはショッピングモールが好きだ。
おしゃれな家具とか可愛い雑貨などが好きだからだ。
しかし、家にモノが増えるのは好きではないので、美術館や博物館に来ている感覚でウィンドーショッピングを楽しんでいる。

バンコクメトロに乗って、アイコンサイアムに到着。

水上マーケットを模したお土産売り場
真剣にiPhoneを選ぶ僧侶
バンコクの摩天楼

最後に日本食を。

約1,000円

スープもしっかり飲み干して、もう思い残すことはない。
フライトまで時間はまだまだあるが、空港まで行ってしまうことにした。

モールのシャトルボートでチャオプラヤー川の対岸に渡って、駅まで20分ほど歩いていく。
中華街の外れにあるこの辺りは、レトロな街並みとウォールアートで有名な地区らしく、この旅最後の街歩きを楽しむ。

立派な駅舎のフアランポーン駅に到着。

バンコクには6年前も観光で来たことがあるのだが、この駅舎に入った瞬間、その時のことを鮮明に思い出した。
ここからアユタヤとラオス国境のノンカーイまで電車で行った。
当時はまだ海外旅行の初心者で、ドキドキしながら窓口で切符を買ったのだった。

今年の頭に、別の場所にある新しいターミナル駅が稼働し始めたため、現在のフアランポーン駅はいくつかの路線が運行しているだけで、駅構内は閑散としている。
雑然としていたあの時の面影はもうない。
軽く感傷に浸りながら、窓口で切符を購入。
バンコクメトロの運賃がちょっと乗っただけでも100円はするのに対して、国鉄は1時間弱の距離でもたったの5バーツ(20円)。

線路のギリギリまで民家が迫っている。
沿線にフェンスがあるわけでもなく、市民は電車とスレスレのところで生活している。
うっかり顔を出していると、屋根にぶつかりそうになる。

ちょっと早いけれど、ドンムアン空港に到着。

バンコクには空港が2つあるが、主にLCCが発着するドンムアン空港はこぢんまりとしている。
特に面白いものもなく、ターミナルの隅から隅まで歩いたり、空港のフードコートのぼったくり価格に驚いたりしながら時間を潰す。

イミグレを通り抜け、出発ゲートまで行くと南インド人が集結している。
旅行中、あるいはバンコクに滞在している間もインド系の人はあまり見かけなかったが、どこにこんなに潜んでいたのだろうと思う。
彼らの中に紛れて、もうチェンナイに帰ってきた気分だ。

飛行機は予定より30分ほど遅れて離陸。

バンコクの夜景

フライトは3時間半。
いつでも気軽に来れる距離だ。

チェンナイの夜景

チェンナイの夜景はバンコクよりも控えめだった。
上から見下ろすと全く明かりが灯っていないところがぽつりぽつりとあり、空き地なのか森なのか湖なのか、単に照明が付いていないだけの住宅街なのかよく分からない。

チェンナイ空港

空港の外に出ると、東南アジアよりもさらに蒸し暑い熱気がぼくを包んだ。
文字通り、インド特有のにおいもする。

というわけで、事故に遭ったり体調を崩したり(最後にちょっとお腹壊したけど)、大きなトラブルに巻き込まれることなく、約1ヶ月半の「インドシナ半島中部1周旅」は終了。
冗長な旅行記でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました🙇‍♂️

今日の出費

次回以降、旅の振り返りシリーズを何本かあげる予定。

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