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6/19 木立の中にレンガ造りの遺構が佇む世界遺産 【シェムリアップ→コンポントム】

本日は、シェムリアップとプノンペンの間に位置するコンポントム(Kampong  Thom)という街へ行く。
前もってバスのチケットは予約しておいたので、歩いてバス停へ。

コンポントム行きのバスは、定刻より30分遅れの午前10時に発車。

日本の観光バスと似た感じで、清潔感がありシートもふかふかで快適。
40人ほどの座席があるが、今日は10人くらいしか乗客はいなかった。

道路がきれいに舗装されているので、バスの揺れは少ない。
あまりにも揺れが心地良すぎて爆睡してしまう。

目的地の近くでちょうど目が覚める。
コンポントムはバスの終点ではなく、ここで降りたのはぼくだけだった。

セン川
街のシンボル独立記念塔

時刻は12時半。
ゲストハウス探しをする前に腹ごしらえ。

食堂の前に並べられた鍋の中を一つずつ確認させてもらい、安全そうなものを選ぶ。
「安全そう」というのは、昆虫やカエル等が入っていなさそうなものという意味。

日本の煮物のような、甘塩っぱい味付けで美味しかった。

Googleマップであらかじめ見当をつけていたゲストハウスに行って値段を尋ねると、ファン付きの部屋で25,000リエル(6ドルと1,000リエル)だったので即決する。

部屋で少し休んでから、明日のバスを確認するために外に出る。
大通りでバスの行き先が書かれた看板を眺めていると、近くにいたチケット売りのおじさんに声をかけられる。

次の目的地にしているクラチェ行きのバスは、午前10時発の1本しかないとのこと。
明日は午前中に遺跡を観光して、昼頃にクラチェへ移動する予定だった。
しかし午前10時発となると、午前中の動向が慌ただしくなってしまう。
この街にもう1泊するという手もなくはないが、そうすると明日の午後が暇になる。

現在は午後2時半。
いっそのこと、今から遺跡に行ってしまおうと思った。
ぼくはバスのチケットを購入して、近くにいたトゥクトゥクの青年に声をかけた。

市内からサンボープレイクック遺跡までは約30kmの道のりで、往復20ドル。
いまいちカンボジアの物価が掴めないでいるが、遺跡見学の時間も含めて4時間ほど貸し切ることを考えると妥当な金額なのだろうか。よく分からない。

カンボジアのトゥクトゥクはインドのオートリクシャーと同じ車体だが、道路が整備されている上に運転が丁寧なので、はるかに乗り心地が良い。


Sambor Prei Kuk(サンボー・プレイ・クック)

アンコール王朝より古いチェンラ(真臘)王国時代の遺跡で、2017年に世界文化遺産に登録された。遺跡群はヒンドゥー教のシヴァ神に捧げられたもので、170の建造物の遺構が残存している。

木立の中にレンガ造りの建造物がいくつも佇む
大規模な修復作業中
ヒンドゥー寺院でよく見るヨニ
遺跡は広範囲に散らばっており、林道が気持ち良い

閉園時間が迫っていたので、駆け足で回って2時間ほどで観光は終了。

コンポントムの市内と遺跡の間にある小さな集落に、「アツ小学校・中学校」という学校がある。

この学校名は、1993年カンボジア総選挙の選挙監視員としての活動中に、何者かに殺害された日本人ボランティア中田厚仁氏を偲んで名付けられた。

1995年、中田が殺害された現場一帯が開発され、周辺の7つの村を併合した新たな村が建設されることになった。村人の多くは中田のことを記憶しており、協議の結果村名は「ナカタアツヒト村」に決まった。これを受けてカンボジア政府は村名を「ナカタアツヒト・コミューン」と公式に定め、同時に中田をコンポントム州の最高名誉州民とした。1998年には中田の父武仁が日本で集めた募金をもとに村に小学校が建設され、「ナカタアツヒト小学校」と名付けられた。

Wikipedia「中田厚仁」より抜粋

日が暮れる前に、街中に帰ってくる。

コンポントムは交通の要所でありながらだいぶ田舎のようで、窓の外からは夜通し何かの虫の鳴き声が聞こえていた。

今日の出費

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