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7/4 絶景という言葉すらもチープに感じる 【ルアンパバーン→ノンキャウ】

ラオス旅もいよいよカウントダウンが始まった。
ルアンパバーンからはタイまでの直行バスが出ているが、夜行で一気に移動してしまうのは味気ないので、路線バスで寄り道しながら国境を目指す。
本日の目的地は、ルアンパバーンから100km弱離れたところにある緑豊かな田舎町ノンキャウ(Nong Khiaw)。

ルアンパバーンの北バスターミナル

午前9時15分、ノンキャウ行きのバスは定刻より少し遅れて北バスターミナルから発車。

ノンキャウ行きミニバス

10分ほど走って、次のバスターミナルに停車する。
荷物の積み下ろしでもするのだろう。
路線バスなので時間がかかるのは織り込み済みだ。
しかし、運転手が車内に何か声を掛けると、乗客はぶつぶつ言いながら荷物とともにミニバスから降りる。
他の乗客の動向に注目していると、何かしらの不測の事態があって、どうやらここでバスを乗り換えなければいけなくなったらしい。

他の乗客たちと右往左往しながら新しいチケットを入手する。
ここでなぜか5,000キープ(約40円)の追加徴収があった。
釈然としないが、他の人たちも大人しく払っていたのでぼくも従った。

先ほどの車よりやや大きめのミニバスに乗り換えて、今度こそノンキャウへ向かう。
時刻は午前10時。

緑が濃い
ドラッグに関する啓発看板。いかにも社会主義っぽいデザイン。

道中の景色を眺めながら思うのだが、ラオス北部はあまり東南アジアらしくない。
道端には椰子の木やバナナの木などが自生しているものの、熱帯のジャングルという感じではなく、どことなく日本の森林風景と似ている。
この辺りの緯度はハノイと同じくらいで、標高もやや高いため冬季の朝晩はそれなりに気温が下がるらしい。
だから植生も日本と似ているのかもしれない。

また、人々の顔立ちも東アジア人に類似している。
全体的な顔の造形は日本人と似ているものの、目鼻立ちはクッキリしているので、個人的にラオスの女性は美人が多いと思う。

それはさておき、午後1時にノンキャウに到着。

ノンキャウのバスターミナル

ノンキャウはとても小さい集落だ。

町に迫る険しい山

この山と川に囲まれたのどかな集落は、ルアンパバーンの郊外にある手頃な桃源郷として、欧米人バックパッカーの間で注目を集め始めているらしい。

集落の中心には数軒であるが洋風のカフェやツアー会社があり、通りを歩く欧米人の姿も見られる。
この小さな村もそのうち、欧米人バックパッカー御用達の「沈没スポット」になるのだろうか。

適当に見つけたゲストハウスにチェックインし、荷物を置いてから村一番の見所であるビューポイントへ。

道中、オウ川に架かる橋を渡るのだが、ここからの景色が絶景だった。

東方面
西方面

絶景という言葉すらもチープに感じてしまうほどの景色だ。
でも、村一番のビューポイントから見える光景はこんなものではないらしい。

橋からさらに少し歩いて、ビューポイントの入り口へ。

ビューポイントは小山の頂上。
山道を1時間ほどトレッキングしなければ辿り着かないのだ。

パイナポー

険しい山道というほどではないが、一気に上まで登って行くためまあまあ息が上がる。

休憩しようと立ち止まると、血に飢えた蚊の大群に襲われるため歩き続ける。

あとちょっと!

汗をダラダラ流しながら最後の岩場を登りきると、ラオスの国旗がお出迎え。

そして頂上からの景色は……

東方面
西方面。眼下に広がるのがノンキャウの町。

息を呑むような大絶景だ。
やはり、絶景などという言葉では言い表せない。
苦労して登った甲斐があった。

それぞれの方向をズームしてみる。

東方面
西方面

東の方向にも集落が見えるが、こちらは陸路では行くことができず、川をボートで遡行する必要があるらしい。
旅の日程に余裕があれば訪れたかった。

国旗の足元にある平たい岩に腰掛けて、麓の商店で買ったペプシを飲みながら大パノラマを楽しむ。

気付けば登頂してからあっという間に1時間が経っていた。
後ろ髪が引かれる思いで下山をする。
足場が悪いわけではないので、小走りに駆け下りて30分で下山完了。

麓のカフェでアイスキャラメルを飲んで休憩する。

うま

最高にチルアウトだ。
まさに桃源郷といって良い。

サッカー少女

ゲストハウスでシャワーを浴びてさっぱりする。
日が暮れかけた午後7時前、ゲストハウスのレストランで夕食をいただくのだが、びっくりするくらい静かな夜である。
虫の声が大きく聞こえる。

この村に1泊しかできないのが本当に惜しいと思いながら、ノンキャウでの1日を終えた。

今日の出費

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