十条

寝坊したので午前半休を取った。たまにこういうことがある。当日に休みを取るときにどのように言い訳をすればいいだろうか、ということを僕は余り深く考えない。「体調不良で」とざっくり申告する。それで「具体的にどこがどのように悪いのかを180文字以内で述べよ」などと意地悪なことを聞いてくる人間がいないのは、もしかしたら職場に恵まれているのかもしれないな、などとふと思った。

今日に至っては、そこそこ融通の効きそうな若いのが電話を取ったので「本当は寝坊なんだけど、体調不良ってことで伝えておいて」とありのままを述べた。そんなことを伝えられた方はいい迷惑なのかもしれないな、と電話を切ってから少しだけ反省した。

このようなズッコケ話を会社の若い子に話すと大体「それはきよひこさんだから許されることですよー」というようなことを言われる。でも果たして本当にそうなのだろうか。別に会社の偉い人というわけではないし、何かとてつもなく大きな案件を任されているわけでもない。一目置かれるようなスキルを有しているわけでもないし、どちらかというと不真面目な素行が目立つタイプだ。下から面白がられることはあっても上から気に入られることはない。

考えてみたら、このように客観的に胸を張る要素は何一つ持っていないにも関わらず胸を張っている人間はもしかしたら不気味に映るのかもしれない。だから誰も何も言えないのかもしれない。そうか、僕は不気味だったんだな。それはそれでちょっぴり悲しいような気がしないでもない。

昨日は雪の中で何枚か写真を撮った。こういうときはフラッシュを焚くと面白い絵が撮れる。昨日の投稿のヘッダー画像はお気に入りだ。

昨日から少し写真の現像スタイルを変えた。これで今月は行ってみよう。