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よい意味で使われてるけど…スタンスって何だろう

スタンス=姿勢、立ち位置
これを明確にして生きていくことが、人生を豊かにするカギ。
という話を最近よく目にする。

スタンスを姿勢ととらえると、自分軸を表しているんだなと納得する。
自分はこうありたいと思い、行動する姿勢。
その思いが他人とは違っても、他人から否定されようとも、自らの経験によって考え抜かれ、ちょっとやそっとじゃブレない姿勢。

一方、スタンスを立ち位置ととらえると、他人軸が見え隠れする。
例えば、私は「ライドシェアに賛成です」という立ち位置なら、自分の意見を表明している点で自分軸ともいえる。
でも「ライドシェア賛成派のお仲間に入りたい」という他人軸な人もいそう。そっちのほうが先進的だ、あの人もそう言っている、といった空気読みが上手なタイプだ。
例えば、学校のクラス替えで、中心的なグループに位置したいというのと同じように。自分の信念はさておいて、クラスでウケそうな、みんなが賛同してくれそうな立ち位置をとる。

スタンス。
自分軸と他人軸、両方の意味を併せ持っちゃうなんて、やっかいな単語だな。
スタンスが大事!と言っている人はたいてい前者の意味で使っているのだと思うけど。

もう一歩踏み込んで。
私の敬愛する断捨離提唱者のやましたひでこさんは「自分軸=ブレない」にも異を唱えている。
というのも、人間はブレてあたりまえだから。
その時その場に応じ、自覚的に意図的に他人軸をとることもアリなんだと説く。
そして、自分軸は時に自分勝手軸になる、という警鐘も。
ただジコチューに自分のことだけ考えていることが自分軸ではない、とまた説くのである。

私はどんなスタンスをとりたいのか。
頑固にはなりたくない。柔軟性を持っていたい。
その時その場にアンテナを張りつつも、心かき乱されたくない。
いろんな思いがせめぎ合うけど…
好きなもの、心地よいこと、そして人を大事にし、
思考をさぼらず意見を表明し、果敢に行動すること。
2024年はそんなスタンスでありたい。


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