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Kindle執筆の邪魔をする「自意識」との向き合い方

本を書くことと自意識は切っても切れない関係にあります。
Kindle出版プロデューサーの始動にあたって自分の本を書き始めた私は、
何度この自意識に苦しめられたか。

本を書くにあたって、文章のもとになるコラムを読み返してみたところ、
恥ずかしい記述が多々ありました。
そのテーマは子育てに関するもので、しかも子どもは双子の4歳児、
暮らしに手いっぱいの中で書くコラムは、一種の癒しでもありました。
当時の編集者さんが「おもしろい」とおだててくれたことに気をよくし、
親バカ全開で、時に悲劇のヒロインとなり、ウケを狙った記述も見受けられます。
この人ノリノリで書いているなぁというのが伝わってきます。

今回、このコラムをもとに、一冊の本として再構成するにあたって、客観的な文章を心がけようとしました。
ただ、客観的であろうとするほど「客観的=ダメ出し」となってしまい、キーボードを打つ手が止まってしまいます。
ダメ出しをしていたら、文章なんて書けないのです。

文章は、特に書籍の執筆のような長文の場合は、
ダメ出しは執筆後のお楽しみにして、とにかくオールOKで書き続けることが大切です。
親バカOK、見栄っ張りOK、自画自賛OK、
調子に乗った表現OK、つまらないオチOK。
自意識がたびたび顔を出しても、正面から向き合おうとせず、そのまま受け入れて、受け流す。

この自分まるごと受け入れスタンスは、
文章を書くときだけでなく、ふだんの生活にもいい影響を及ぼす、
そんな気がしています。
あまりダメ出しばかりしていたら、自分がかわいそう。
ダメ出しをするのは「よき自分」になりたいからなのに、
「よき自分」になるには、ダメ出しよりも褒めて伸ばすほうが近道だと思うのです。

実は、私の学んでいるKindle出版プロデューサー養成講座では、
自分のよいところを3つあげるワークを毎日しています。
これが、なかなか効くんです。
ダメ出しの代わりに褒める、を習慣にすると、
自分に褒めてもらいたいという感情が湧いてきます。
夜、「◯◯をがんばった」と手帳にメモしてもらいたいがため、
いろんなことにチャレンジしたくなるんです。
すると、物事の悪い面よりもいいとこに目が向くようになる。

ダメ出しより、いいとこ探しが癖になっていく。

よって、文章を書くときも、ダメ出しをせずに済む自分になっていくのです。
とはいえ、文章を書き上げた時は、鬼のダメ出し上司になる必要があるわけですが。
私はライターとしても推敲と校正という作業が大好きなので(もともとダメ出し体質なので)、
とりあえず最後まで書き切ったときのうれしさといったら!



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