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正月

『正月』は歳神様を家にお招きし、
年とご利益を授けてもらう日本の行事です。

まず、
歳徳神が訪れたときに失礼のないよう
家を『大掃除』します。

次に、
神棚などの神聖な場所に『鏡餅』を
お供えします。
鏡餅は歳神様が宿る依代になります。

玄関には、
歳徳神が家を見つけやすいよう
目印となる『門松』を置き、

邪気を払うと言われる『しめ縄』を飾ります。

大晦日から年明けにかけては
『年籠り』と言って、
歳神様をお迎えするために
家で寝ずに待っていなければなりません。

うっかり寝てしまうと、
シワや白髪が増えるという言い伝えがあります。

年が明けて『元旦』を迎えると、
歳神様が人々に歳を授けていかれます。

実際に昔の日本では、
数え年と言って年が明けた時に一つ
年齢が増える仕組みでした。

おせち料理には、
それぞれに縁起の良い意味が
込められています。

歳神様にお供えをし、
人々も同じ物をいただきます。
神人共食と言って
神様との親交を深める意味があるのです。

一月七日は一年の無病息災を祈願して
『七草粥』を食べます。

七草を刻むときは、
その年の恵方(歳神様がいる方角)を向き、
七草囃子を歌います。

そして、
歳神様が滞在する最終日には、
『どんど焼き』と言って
門松やしめ縄をお焚き上げし、
歳神様をお見送りします。
(関東は一月七日、関西は一月五日)

最後に『鏡開き』をして、
歳神様が宿っていた
鏡餅を雑煮などにして食べます。

このお餅の事を御歳玉と言い、
食べれば生命力が得られると
考えられていました。
これが、現在のお年玉の起源です。

これにて、
日本の伝統的な正月は終了になります。
(地域によって日程や項目が異なります。)

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