ぶりきば

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最近の記事

もやしもんの話

 マガポケで無料の宣伝してたので、久々に読み直してみた。  「もやしもん」は農大を舞台にした菌と青春のお話で、「のうりん!」や「銀の匙」の先駆けみたいなポジションかもしれない。いま読むと結構時代にそぐわない描写もあったりするんだけど、それでもやっぱりおもしろかった。  いま読み返してみると、けっこう好みや考え方に影響を受けてるなと思う。その最たるものは、「その背景にウンチクや苦労はたくさんあるだろうけど、結局メシなんて美味けりゃ良いでしょ」的な価値観だ。この言葉はそのままエ

    • 森久保族(ブルアカ)の話

       友達とブルアカの話をするとき、しばしば「森久保族」という言葉が登場する。  伊草ハルカ、槌永ヒヨリ、霧沢ミユなどを指し示す言葉で、「ネガティブな性格でおどおどしている小動物っぽい性格の子」のことだ。由来はもちろん、アイドルマスターシンデレラガールズの森久保乃々である。ブルアカ、なんかたまに「こういうキャラ被りする!?」って被り方する子いるよね。わかりやすいツンデレが3、4人くらいいるのはわかる。でも森久保が3人出てくるゲームはなかなか無い。  先日、この「森久保族」に花岡

      • 先生とゲマトリアを同類扱いしたい

         ちょっとずつ読み進めていたブルアカのストーリーもいよいよ佳境を迎えた。具体的には、「あまねく奇跡の始発点」がアンロックされた。これつまり、FGOで言うところの一部七章が終わったあたりってことだよね!(スマホゲーの例示に乏しい男)  まぁ、そろそろいっぱしの先生ヅラをしても良いだろう。ブルアカの話をする。  本当は、エデン条約編の三章が終わったあたりで記事にしようと思ったんだが、まとまらなかった。ついついブルアカ全体の話をしそうになって退屈な記事になってしまったのだ。  

        • 大好きな「悪の組織」の話

           僕は「悪の組織」が好きだ。  だが、別に「悪いことをしている連中」が好きなわけではない。いや、正確じゃないな。僕の好きな「悪の組織」には、明確な条件が存在していて、その条件を満たすためには、必ずしも「悪」である必要はない、ということだ。  僕の好きな「悪の組織」とは、「カリスマなり暴力なりでチームを統率する絶対的なリーダーの下、個性豊かな幹部が仲良かったり悪かったりするような連中」のことである。  いくつか例を挙げていくことにしよう。  先日の記事で触れた「ゲヘナ学園風

        もやしもんの話

          忍風戦隊ハリケンジャーの話

           昨日の記事を書きながら、ハリケンジャーの1話を見ていたのだが、ふと思ったことがある。「ハリケンジャーって面白さを説明しやすそうだな~」ということだ。  スーパー戦隊には、「未見勢にプレゼンしやすい作品」と、「そうでない作品」があると思う。この未見勢ってのは、そもそもスーパー戦隊シリーズにあまり馴染みがない人のことね。  そして、この「プレゼンしやすい作品」と、「評価が高い作品」は、必ずしもイコールではない。ハリケンジャーも作品人気は中堅どころだ。  例えば僕は、「手裏剣戦

          忍風戦隊ハリケンジャーの話

          銀鏡イオリってチュウズーボだよな

           だよな、って言われても、そもそもチュウズーボってなんやねんって思う人も多いだろう。  チュウズーボは、「忍風戦隊ハリケンジャー」の敵組織、「宇宙忍群ジャカンジャ」の幹部だ。この幹部は「暗黒七本槍」と呼ばれ、チュウズーボは「二の槍」を頂いている。  ハリケンジャーは、地球の忍者と宇宙の忍者が、とある秘宝を巡って争う話であり、チュウズーボは七本槍の先陣を切ってその秘宝の捜索に乗り出した。「幹部の中で一番槍を務める」「短慮なパワータイプ」「失敗続きで追い詰められる」と、お手本の

          銀鏡イオリってチュウズーボだよな

          ブンブンジャー7話の話

           サブタイトルは「調達屋のブレーキ」。  調達屋の本名である振騎玄蕃と、彼がブンブンジャーに関わりながら一歩退いた立ち位置にいるという事実をかけた、割とオシャレなタイトルだ。  今回の話は、仲間のロボ生命体であるブンドリオが、恋煩いに頭を悩ませているところから始まる。ブンドリオが恋しているのは、「ニマイジタイヤのベローラー」という、パンチの強いビジュアルのゆるキャラ(?)であり、そのゆるキャラの握手イベントに、ピンクとブラックが同行する。  まぁこのエピソードは、今回の話

          ブンブンジャー7話の話

          黒見セリカってとんこつラーメンだよな

           ブルーアーカイブのアニメが始まった。  僕はまだエデン条約編を読み終えていない新任教師だが、アドビス対策委員会もゲヘナ風紀委員も便利屋もみんな大好きなので楽しみである。  今回は黒見セリカの話だ。なんとなく中野梓を髣髴とさせる黒髪ツインテール。おまけで猫耳もついてくる。キャラとしても、たいへんわかりやすいツンデレだ。そんなところもあずにゃんっぽい。  セリカのキャラクター付けは、ゼロ年代臭がすごい。王道を通り越して、古典の域にすら達している。「令和でこんなキャラ見ることあ

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          『100万ドルの五稜星』見てきた

           見てきた。とりあえず途中まで大きなネタバレなしで行こうと思う。  ただ、元から見に行くつもりの人は、まだ読まない方が良いぞ。 ◆ ネタバレなし感想 ◆  結論から言うと楽しかった。  好みで言えば、個人的なトップ層を塗り替えるというほどではないが、珍しいキャラの絡みもあり、サプライズゲストもありで、色んな方面から楽しませてくれる映画だ。見てきて良かった。  今回の映画のジャンルは、『お宝争奪謎解きバトル』だろう。  コナン映画としては、整合性よりも外連味を優先した感じ

          『100万ドルの五稜星』見てきた

          コナン映画における毛利蘭の話

           明日、「100万ドルの五稜郭」を見て来るので、とりあえずコナン映画の振り返り記事はこれで最後にしようと思う。  今日は毛利蘭の話だ。実は、予習がてらに「まじっく快斗1412」の見てその記事を書こうと思ったが上手くまとまらなかったので、もともとどこかで書こうと思っていた蘭ねーちゃんの記事になった。  蘭の良いところは、その心身の強さと善性だ。キャッチーな魅力が少し薄いキャラなので、ヒロイン人気では灰原にどうしても水をあけられがちだが、蘭は蘭で素敵なシーンがいっぱいあるのだ。

          コナン映画における毛利蘭の話

          コナン映画における目暮警部の話

           みんな、目暮警部は好きか!? 僕は好きだ。「カッコいい大人」の在り方は、なんだかんだ言って名探偵コナンで学んだように思う。  目暮警部は登場初期から、コナン(新一)の推理の引き立て役であり、「貫禄の割に頼りにならない」という印象がちょっぴりある。  だが、劇場版は大型の凶悪犯罪を扱うことが多いため、目暮警部の「レギュラーの警察官」という設定から、頼りになる情報提供者/ボディガード役という印象が強くなる。実際に犯人鎮圧に役立ったことはあまりないのだが、いてくれるだけで安心感

          コナン映画における目暮警部の話

          コナン映画における鈴木園子の話

           僕と友人は、コナン映画に園子が出てくるとテンションが上がる。園子が良い女っぷりを披露するたびに、「さすが俺たちの園子だ!」と拍手喝采する。  蘭の大親友・鈴木園子。彼女の魅力は、そのカラッとした明朗な性格と、面倒見の良さだろう。劇場版で便利に使われ過ぎた結果、その魅力に拍車がかかっている節もあり、逆に言えば、コナン映画は「自分から積極的に友人や子供たちのフォローに回る」という園子の良いところがたくさん見れる。さすがは俺たちの園子だ!  なので、今回は園子の良いところが見

          コナン映画における鈴木園子の話

          コナン映画とカッコいい大人の話

           春になるとコナン映画が上映され、それに合わせてサブスクで過去のコナン映画が解禁される。自然と、この時期になると「久々にコナン映画を見たんだけど~」という人間が増える。僕もそうだし。  一年通して視聴できたほうが嬉しいのだが、制作側としては、定期的に話題に上がりやすいこの方式の方がメリットが多そうだな。僕も制作側の思惑に乗っかって、コナン映画の記事をいっぱい書こうと思った。  僕が友人とコナン映画を見てたびたび話すのは、「コナン映画はその道のプロに敬意を払っている」というこ

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          ブンブンジャー6話の話

           これまでのお約束を踏まえた上で、上手な変化球を投げてきた回。キャラクター達が自由に動き始めてきた感があって、個人的には今までで一番好きな回だった。  今回の話の軸はふたつある。  ひとつは、レッドとハシリヤン新幹部の因縁作り。  もうひとつは、ブルーとブラックのキャラの掘り下げだ。作品全体の縦軸のための前者の話がありつつ、6話単品でのメインは後者だったという感じ。「レッドの話をやりたいがために、他のキャラを隔離して適当なクエストを与えておく」に留まっていないのが非常に好印

          ブンブンジャー6話の話

          甘え上手な名探偵の話

           昨日、友人とコナン映画同時視聴を完走した。  1年前から1ずつ見ていたのだが、うっかりしているうちにサブスクでの配信が終了してしまい、見逃していた「緋色の弾丸」が無事に配信されたことを機に、足掛け1年なんとか走り切ることができた。  というわけでコナン映画の記事を書こうと思って色々思考をこねくりまわしていたのだが、ふと、江戸川コナン本人について考えを纏めてみたくなったので、本日はそれについての記事とする。  実は長いこと、主人公のキャラ設定がしっくり来ずに悩んでいる企画が

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          ショーハショーテンを読んだ

           ショーハショーテンの7巻が発売された。おもしろかった。  面白かったので、今日はこの話をしようと思う。途中までは未読者へのプレゼンを意識して、途中までネタバレはなしでいくぞ。  ショーハショーテンは、ジャンプスクエアで連載中の青春漫画だ。「お笑い」に挑む高校生たちを描いた作品で、原作はM-1出場経験のあるミステリー小説家 浅倉秋成、作画は押しも押されもせぬ名漫画家の小畑健が務める。  ラジオでネタ投稿を続けまくって、ネタ作りの天才となった主人公が、元天才子役であった同級

          ショーハショーテンを読んだ