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【読切マンガ】2024年7月前半【5選】

どうも、マンガ大好き芸人の吉川きっちょむです!
よろしくおねがいしマンガ!

毎日何かしらの読切マンガが雑誌やweb、アプリなどで大量に世に発表されて読み切れないと思うので、忙しいひとのために話題になった読切や個人的に響いた読切をピックアップ!
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おすすめ読切マンガ5選

1. 『校長ダービー』はるろを

【第23回MAGKAN漫画賞 銅賞受賞作品】
(MAGKAN掲載、2024年7月1日)

この高校は校長の朝礼で一週間が始まる。代わり映えしない退屈な朝が続くはずだった。国語教師・桶川が、校長の秘密に気づくまでは…。

MAGKAN

テーマがめちゃくちゃ面白くて興奮しちゃいました!最高!
退屈な校長の朝礼の挨拶に着目なんてしたことなかったし、だいたい毎年同じこと言ってるんだろうなっていう感覚って誰しもあると思うんだけど、そうかー、そこやるかー!ってなんか嬉しくなっちゃいました!
まさか校長でダービーをねー!主人公がちゃんと罪悪感を抱いているのがまたいいですよね。


2. 『ミッドナイト・エクスプレス』朝和

(good!アフタヌーン2024年8号掲載、2024年7月5日)

【四季賞新人戦】2006年の大晦日、中国。アラサーのウェイウェイは夫の故郷まで17時間の寝台列車に乗っている。その日、同じ狭い客室に同乗していたのは、魅力的な少女・ハンユ。ワンナイトだとはいえ、2人の間に強い絆が結ばれていく…。

コミックDAYS

人と人、深い仲になるのに時間は関係ない。
寝台列車で同室だった女性二人がたった一晩であっという間に意気投合していく様子は見ていて楽しく、垣根なく人と仲良く慣れるときの気持ちよさを体感できました。大人になってからは久しくないかもしれない。互いに悩みを抱え、どこか妥協していくのかなという諦念と、それでも今夜だけは全てのしがらみから離れて溺れたいという気持ちが伝わってきました。その後も連絡を取り合うのかはともかく、この日、この夜は二人の記憶に一生残りそうでとてもよかったです。

以前の、「アフタヌーン四季賞2023夏 四季大賞」のこちらの読切『空墟』もよかったですね。


3. 『かえちゃんの新しい友達』かわじろう

(SHURO掲載、2024年7月8日)

淡々としているのに、押し寄せるエモーショナル。春の日差しのようなやわらかな光で、この世界を照らす。漫画読みからじわじわと熱い注目を集める、話題の新星・かわじろう短編シリーズ。

SHURO

転校前の大事な友達や思い出を大切にするあまり、転校先の同級生に対して拒絶気味になっていた女の子の話。
偶然出会った人やものにしても、過ごす時間の中で「偶然」が「特別」に変わっていく良さが繊細に描かれていてとてもよかったです。
元デザイナーさんなんですね。
かわじろう先生は、以前「第93回小学館新人コミック大賞」大賞受賞された読切『コースロープ』もとても良いのでオススメです。


4. 『富めるひと』横谷加奈子

(Dモーニング&コミックDAYS、2024年7月11日)

9歳のとき、僕は宝くじに命を救われたーー。デビュー作『遠い日の陽』が100万PV突破の異才が贈る、お金と友情と労働の物語。

コミックDAYS

お金に振り回されずに時間の使い方を考えさせられる読切でした。
主人公が9歳のとき海外で手術が必要な脳の難病になり、3億円必要となったが、貧しい家庭は支払えるわけもなく全財産で宝くじを買うことに。すると1等10億円が当たり、病気も手術で完治、支払っても有り余るお金を投資に回し裕福になってしまって10年が経ち…。
19歳の主人公は不自由しない生活を送っていたが、コンビニでアルバイトをしていた。そこで出会った一人の青年との交流が彼を変えていく。

何の対価も無しに突如降って湧いたお金で裕福になったとき、人はどう生きるのか。やる気も何もかも失ってしまうのか。
特に彼に関しては3億円の手術をしているので、頭のどこかでそれに見合う価値の人生を送らなければならないといった強迫観念があったはずで、何かを始める前からそんなことが頭によぎっていては何をやっても全てのことがその価値を世に生み出せないんじゃないか、という諦念に満たされてそうで可哀想になってきました。もっと普通の何気ない時間を積み重ねて行ってもよかったのではないか。それこそ彼がバイト仲間と過ごした時間のように。

以前の読切『遠い日の陽』も奇妙な入りなのに素晴らしかったのでオススメです!フリマアプリで自分の子供の頃の写真を売ってる人がいて、好奇心から買ってみるところから始まる話。


5. 『或る門番』三浦蓮

(週刊少年サンデー掲載、2024年7月10日)

面白かったです!
戦争以来、何も事件が起きない片田舎の平和な門の警備にあたることになった門番の話。
淡々と刻む時はそのまま彼の地道な努力の跡を見せて平和を積み上げていくが…。
行間を読ませるような空気感が好きでした。

過去の読切もどちらも淡々としつつドラマチックでよかったです。



上の5つ以外の読切作品

他にもよかった読切あったのでぜひ読んでみてください!

・『星屑の初任給』ひあたり

【アフタヌーン四季賞2024春 準入選】
(good!アフタヌーン2024年8号掲載、2024年7月5日)

いいSFお仕事マンガでした。
要領が良く世渡り上手で会社で出世のためのことしか考えていない主人公と、無愛想でコミュニケーションに難があるが仕事をきっちり詰める上司、そんなソリが合わない二人でコンペに挑むことに。その内容は、小惑星の地雷撤去事業で…。
出世欲が強かった主人公が、誠実に地雷撤去の仕事に向き合う上司との仕事を通して世渡りや見栄えなどより大切なことに気づいていく話で、とてもよかったです。

・『ハイスクールガール with ガスマスク』とこみち

(コミックライド7月号(vol.97)&ライコミ掲載、2024年7月1日)

鬼才『とこみち』が紡ぐ、儚くも切ない少女達の非日常な物語。
ポストアポカリプス系連続読切企画始動――。

ライコミ

ガスマスクをしなければ外に出れず、授業は遠隔で部屋から受けるようになったポストアポカリプス高校生活。そんな世界でも桜が咲いたから見に行こうという女子高生たちのほのぼのした日常を描く。
エモくてよかったです。

・『幽鬼』巽一文字

(MAGCOMI掲載、2024年7月5日)

10Pの短編マンガがパッと楽しめるコーナー、「こんな連載があったらいいな!」の連載トレーラー部門!とある戦争の裏で進行していた作戦。それは巨大人型兵器『幽鬼』による決死の奇襲攻撃だった――!

MAGCOMI

めちゃくちゃ渋くて好きでした。


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