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大学中退から成り上がりキャリア形成②

おさらい

さて、前回は①で大学中退してから会社が倒産するまでを書いたのでした。
(詳細は下記リンクからどうぞ)

さて、②を書いていきます。

②会社の倒産、帰郷、ITキャリアスタート

会社が倒産して、無職になった私は貯金があったわけでもなく、
すぐに職を探さねば生きていけない状況でした。

資格も取得し、独学で勉強していたとはいえ、販売員の経験しかありません。
東京でIT企業のどこかに引っ掛からないものか…そう思い色々な企業に応募しましたが、全滅。

大学中退でITで働こうというのが無謀なのだろうか、
年齢的に難しいのだろうか、
自分に問題があるのだろうか

そんなことを悶々と考えていました。

根っこから考え直す必要がある。
そう思いました。

そもそも東京で暮らさなくてもよいのでは?

東京は(といっても市部の方でしたが)暮らしのコストも高く、
人も仕事内容も集中しているという当たり前の事実に着目しました。

勉強している中で、ニアショア(国内の地方企業に外注すること)
というのを目にしていたこともあり、
地元がまさにニアショアを担っている土地でした。

ニアショアということは、
東京から発注された仕事、つまり下請けなので、
構造上どうしても下請け側は儲からずお給料は下がるのですが、
下積み出来ることを考えると「アリ」でした。

ただ、地元に帰るとなると両親との仲直りもマストだなと思ったので、
仲直りしよう、そして実家に住まわせてもらおう、と思い、
両親に連絡しました。
(この辺の図太さもキャリア形成に役立っている気がします…)

実に数年ぶりだったので、かなり恐る恐るでしたが、
さすがに小言は言われたものの、お互いほとぼりが冷めたのもあって、拍子抜けするくらいの仲直りでした。

ひとまず戻っておいで、ということで、実家を拠点にして職探しが始まりました。

とりあえずの派遣は…

実家に戻ってから、
「いきなり正社員というのも時間がかかるかもしれない」
と、間を繋ごうと思いタウンワークの求人を見て、派遣元の会社に行きました。

システムやアプリ開発には色々な工程があって、
地元では設計、開発、テスト、運用保守あたりが募集が多かったように思います。

そのどれかからスタートしたいです、と担当に人に伝えたところ、
「ちょうどテクニカルサポートの案件があるんですよ!どうですか?」
ということで、ExcelやOutlookのテクニカルサポートを行うことになりました。

初めの一か月は手厚い研修(アプリについての説明、操作方法、受け答え等)があり、
今のところは何とかなりそうだぞ…と思い、
二か月目からお客様対応が始まりました。

お客様は神様?

結論から言うと、テクニカルサポートは自分には向いていませんでした。

業務内容のフローは、ざっと、
①お客様からの問い合わせ(電話)
②問い合わせ内容の詳細ヒアリング
その場で回答 or 数分で調査して回答 or 自分では無理なので上司にエスカレ
④クロージング(稀に自分で調査後折り返し連絡あり) or 上司に引継ぎ
という感じでした。

このフロー自体は、そうだよなーと納得していましたが、③が特に大変で、

リアルタイムでの解決・回答が求められる(そして会社と顧客両方に急かされる)
 ⇒ただでさえ慣れていないのに慌ててしまい、パフォーマンスが落ちる

お客様は基本的に怒っている状態で問い合わせしてくる
 ⇒サイトのよくある質問欄とか見ても分かりづらい、
  そもそもPCに疎い(最悪、リモート遠隔操作でお客様のPCに入ることもあった)、
  使えないと何も進まないので基本はイライラしている

そんな感じだったので、精神的に疲弊しました。

二ヶ月も経ったころには、職場のフロアに行くだけでお腹が痛くなってトイレに行くというのを繰り返して、これは無理だなと思い、上司に相談してメール問い合わせの部署に配属することになりました。

メールでの問い合わせも角が立つような文章も多かったのですが、リアルタイムで相手をするわけではないので精神的には楽でした。

こんな状態で正社員としてやっていくって可能なのか…?
と思いながらも、PC全般、特にExcel、Outlookの操作に慣れて、
出来ることはスピードを上げてこなしていきました。

結果として一年以上在籍していたのですが、ここでの地道な作業が社会人としての第一歩になったことは言うまでもありません。
(受電しながら、リテラシーのあまりないお客様相手に解決・回答していくことがいかに大変なことだったか、と改めて思います。解決は出来てももうやりたくないですね笑)

地元でこのレベルの作業にしてはそこまで給料も悪いわけではないと思っていたのもあり、正社員の求人に応募するのを先延ばしにしていましたが、もう二十代後半だし、急がないと採用してくれるところもなくなるよなと思い、転職活動を始めました。

③に続きます。




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