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大学中退から成り上がりキャリア形成④

おさらいと年収推移

③では社内SEで業務的には良い印象を持ちながらも、パワハラや収入の認識差異があって転職を決意しました。

■年収推移
販売員:200万円 ⇒ 派遣テクサポ:240万円 ⇒ 社内SE:270万円

正社員二回目の転職活動

再び転職活動をすることになりました。
前回の転職活動でも懇意にして頂いたので、Dodaを利用しました。

この転職活動は一年とはいえ開発経験があることから、面接を受ける機会もかなり増えました。
正直言うと、選べたり年収交渉が出来る状態でした。

最終的には内定をもらった下記の2社で考えることに。
①地図会社SE(システム外販あり)
②上場メガベンチャー

地図が元から好きだったのと、開発経験が更に積めるということで正直ここにしようかなとかなり傾いていました。
が、最終的にメガベンチャーに行くことにしました。

理由は、
・年収が60万円ほど開きがある
・メガベンチャーは地元で勤務可能、地図会社は地元から離れた(やや)過疎地域

ということもあり、メガベンチャーでは、開発というより品質保証の案件が多いものの、社風が自由そうで昇給率10%超え、イケイケで年収も上がっていくのではと思い、入社を決断しました。
(社名はググれば出て来ます)

私の気質もこのメガベンチャーと近しいものがあったり、
頑張る人は稼げていたりと、活気のある会社でとても良かったです。

ここでは3年半ほどお世話になり、
入社時380万円⇒半年後415万円
二年目420万円⇒半年後450万円
三年目500万円⇒半年後500万円(初めてステイ)
四年目550万円(この後退職)
と、ほんとに年10~20%の昇給がありました。

今は違うという話をここの社員に聞きましたが、当時は社内で教育するという考えがほとんどなくて、
スキルないまま一人でオンサイトの案件に行ったり(現地でエンドユーザーかプライムベンダーの人に色々教えてもらう)、
炎上案件に突っ込まれたり、
来月籍入れるんですよって言ったら次の月には長めの出張行かされたり、
当時の上司は自分に試練を与えまくったのですが、何とか全部こなしました。

さすがに全社員、このような扱いは受けてないとは思いますが、
やったら評価される好例ですね。

二年目からSAPの案件に入れたのも契機です。
SAPの部署が出来て、たまたま参画出来ることになりました。
SAPの案件は現在も単価が高止まりしています。
この会社では単価が高いと、売上に直結するので、自分に還元される額も多くなるという仕組みです(ある程度、一人当たりの粗利率と原価で評価するようです)

転職した理由

恵まれてはいると思いましたし、ここでのキャリアを形成するのも悪くないと思ったのですが、
転職した理由は二つありました。

単価に対して給料への還元が想定より少ない(おそらく、人数が大幅に増えたことによってアベイラブルの割合が増えた結果、相殺されたと思う)
②SAPのことを体系的に知ってSAPコンサルとしてやっていきたくなった(OJTでしか学べないのはキツかったのと、SAP関連での転職者は管理者が多く現場で使える知識を持っていない人が多かった。)

と、ここで過去の話を振り返ってみるのですが、
開発やるにはプログラミング言語を学ばなければ…という話が記事の①であったかなと思います。

そういえば、開発(プログラミング)はどうした?と思われるかもしれません。
結論、開発はもういいかなとこの時点で思っているのと、
そう思った理由を書ければと思います。

システムの工程のお話し、矛盾点

システムやアプリを作る時にウォーターフォールで開発する経験が多く、
要件定義⇒設計(概要・詳細)⇒開発⇒各テスト⇒本番稼働・運用(保守)
みたいな感じでして、左から順にエンジニア単価が高くなるイメージです。

上流工程を出来る人は単価が高く、開発やテストは単価が低い傾向にあります。
これは、顧客の要求事項を要件定義フェーズでシステムやアプリ導入のために落とし込んでいく作業は、タフさや地頭、業務理解、顧客折衝が必要になるからだと考えています。
本当は、これに開発⇒設計の順で業務経験を積んで、システム作りを理解してから要件定義を行うのがベストだとは思うのですが、大手SIerやITコンサル企業は上流工程しかやらない詳細設計と開発工程だけ外注してテストは主導してサブコン(二次受け企業等)に任せるというのも割とあるかなと思います(この辺は企業によって在り方が違うと思うので断定はしません)

個人的には開発は難易度が高いと思っています。
上流の業務理解や仕様書作成とは難易度のベクトルが違うイメージです。
プログラミング言語を理解して、設計書の記載内容を漏らさず、コーディング出来る人が日本にどれだけいるんだろうと。
近年、ニアショア(地方)やオフショア(海外等)を活用する企業も多く、大企業であるほど設計以上の上流しかやらない風潮も感じます。

私がいた企業では二次受けが多かったですが、会社の強みもあってテスト中心で、やっても基本設計(概要設計)くらいでした。
開発経験は皆無ではありました(簡易的なツールを作るとかはありましたが…)。
経験が積めない、年齢的にも開発を中心にやる会社に行くのは厳しい(年収も下がるので)。
そういう理由で開発をやらないという決断になりました。

SAPコンサルタントのメリット

あと、開発をやらない理由として、
先にも記載しましたが、SAPコンサルタントの単価が他の案件より高いです。
二次受けでもジュニアコンサルレベルで120万円超えてきますし、
エンド直なら200~300万円も多いと思います。
フリーでやるときも100万円超は普通のことだと思います(150万円~とかよく見ます)

この理由として、SAP人材の確保が難しいことがあるかと。
SAPは学習環境の用意が大変で、費用面でも独学で勉強するのが困難
また、大まかに、モジュールといって会計や販売、購買などの領域に機能が分かれていて、一つの領域だけでも習得に時間がかかります。
(中には、管理会計だけで30年みたいな人もいます)

なので、SAPをやっている企業に所属していることが前提条件になりますが、人材育成も結構難しいと思います。
管理者は現場から離れて色々とうろ覚えの人も多いです。
現場でバリバリやっている人は需要旺盛の中、忙しい人が多く、教える時間もない人が大半なイメージがあります(教育出来る会社は制度や組織作りがとても上手いと思いますが、まだこの目ではお目にかかれていません)

この辺は細かく語ると長くなるのでまた別の記事で書こうと思います。

⑤に続きます。

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