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心トキメク、暮らしを彩る器たち

日々の食卓を彩る大切な器たち。
お料理をするようになって、本当に気に入ったものだけを少しずつ集めてきました。
最近食器棚が賑やかになってきましたので、この機会にたっぷりとご紹介したいと思います。
どれも使う度に心がときめく、とびきりのお気に入りばかり。

ご紹介するのはどれも現役で活躍する作家さんの作品。今回は陶磁器編です。

空の色のよう。可愛いだけじゃない山崎裕子さんの器

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初めて見たとき「空の色みたいだ」と思いました。
山崎さんの器との初めての出会いはピンク色のプレート。ピンク色なんですが単一な色ではなくて、うっすら青が透けるような入り混じり合ってできた色という感じで、まさに夕暮れの空の色のようだと思いました。
山崎さんの器はカタチも魅力的で。薄くてスマート。お店でリムプレートやマグが重なっている姿を見ると「端正」という言葉がよく似合います。繊細さもたくましさもどちらも持ち合わせた器。可愛いんだけどそれだけじゃない、カッコいい!
私が持っているのはピンク色ばかりですが、山崎さんの器には、柔らかい空色や夏の青空のようなパキッとしたブルー、味わい深い白などあってどれも素敵です。

ガラスのたまりが美しい、つい手に取ってしまう和田山真央さんの器

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9寸ほどの大皿プレート、ごく淡い桃色に料理が映えるのでついつい頻繁に手にとってしまいます。シンプルだけど、微妙に釉薬の濃淡があり、そのニュアンスが素敵。中央に綺麗なガラスのたまりがあってこれがまた魅力的!ガラス釉で汚れにくいのも使いやすいポイントで、つい手にとってしまいます。
和田山さんの器を初めて見つけたのはオンラインで、「絶対好きだ」と確信し一枚を購入したのですが、届いた器があまりにも美しく、感激のあまり追加で同じ器をもう一枚購入してしまったほどのお気に入り!
私が持っているのは淡い桃色ですが、和田山さんの器には他にも様々な色のバリエーションや釉薬の模様があり、色によって違った雰囲気の魅力があります。

盛りたいお料理が目に浮かぶ、中尾雅昭さんの器

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初めて中尾雅昭さんの器に出会ったときに思ったこと、「これにカレーを盛りたいな」「これに煮物を盛りたいな」「朝にヨーグルトを入れたらどうだろう」。つまり、器を見てお料理が思い浮かぶような器なのです。購入先ギャラリーのオーナー様にお話を伺うと、中尾雅昭さんはお料理をされる方だそう。だからこそお料理が映えて、使いやすい器なのだなあと納得。温かみのあるフォルムで、シンプルだけど可愛らしくて、おしゃれだけど気取らない、お気に入りの器です。

ドラマチックなほど芸術的、究極に美しい岩崎龍二さんの器

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「椿」という名前が付けられています。椿から作られた灰を釉薬に使っているそう。なんてドラマチックなんでしょうか!
芸術的で吸い込まれるように美しい器です。柔らかいグラデーションはずっと眺めていられる気がします。そして普段はお料理に隠れているのですが、この鉢には中央にガラスのたまりがあるのです。白みがかった青紫色のガラスたまりでこれがまた何とも幻想的なのです。
崇高とも言える雰囲気の器なのですが、これが意外と普段の簡単なお料理もよく馴染む!不思議です。そして、この器に盛るだけでどんな簡単なお料理もおしゃれに見える!深さがあるのでスープや汁のあるお料理にもオールマイティーに使えて、使い勝手も良い器。使えばいつでも気分を上げてくれる宝物です。

うっとりするほど美しいカタチ、使いやすくて品のあるヨシノヒトシさんの器

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一汁三菜のごはんの日に主菜を盛るための器をずっと探し続けてきて、とうとう出会いました。一目で心をわし掴みにされた器です。なめらかで、うっとりするほど美しい形。見ているとついため息交じりの「可愛い」を連呼してしまいます。もう、眺めているだけでも幸せな気持ちです。美しくて品があるのですが、普段のなんでもないおかずも似合う、使い勝手もいい器。ごはんはもちろん、我が家ではデザートを盛るためにも大活躍です。お気に入りすぎて秘密にしたい、でもやっぱり自慢したい!そんなとっておきの器です。

「運命のお茶碗」、使うために作られた柚木寿雄先生の器

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折に触れては何度も自慢している柚木寿雄先生の器。素朴だけど研ぎ澄まされていて、優しいけど鋭くて。中でもお茶碗がとびきりのお気に入り。私にとって「運命のお茶碗」です。持つと不思議なほど手に馴染み、何よりとっても軽い!
本当に大好きで自慢のお茶碗なのです。

柚木先生は、私が唯一直接交流したことのある陶芸家さんであり、私が心から尊敬する方の一人であります。陶芸家であり商人。全国各地の百貨店を休みなく飛び回ってらっしゃいます。そしていつも作り続けていらっしゃる。
とても温かくて優しいお方なのですが、お仕事に対してこんなにアグレッシブになれるものかと驚くほどなのです。とにかくパワフル。芸術家の方とのコラボもたくさんされており、ご自身の有名を他の方の活躍のために使う素晴らしいお方です。

そんな柚木先生のお茶碗、どこをとっても本当にお気に入りで。例えばサイズも絶妙です。お茶碗って自分にとって少し大きかったり小さかったり、ジャストサイズに出会えることがなかなかないのですが、柚木先生のお茶碗は色々な大きさがあり、中でも姫茶碗はまさに私の求めていた大きすぎず小さすぎない、スマートなサイズ。
渋いけれどもそれが可愛らしくて。私はピンク色や淡い色が好きで器もつい可愛らしい色ばかり集めてしまうのですが、柚木先生の渋い器と合わせるバランスがとても好きで。柚木先生の器があると、他の器たちもますます魅力的になるように感じます。本当に不思議な魅力のある器なのです。

柚木先生の器はお値段にも「器は使ってなんぼ」という気持ちが込められているようで、そんな所もまた良いなあと感じます。
運命のお茶碗を探している方、心からおすすめ致します。

暮らしを彩る器たち

私の暮らしを彩り、何気ない日常にいつもときめきをくれる大切な器たち。
どれも本当にお気に入りで、宝物です。

ちなみに私がお気に入りの器を使う利点として感じていることに、日々の気分を上げてくれるというのはもちろん、洗い物を溜めることがなくなったということがあります。ごはんを食べ終わるとなんだかのんびりした気分になって、洗い物が面倒に感じることが多かったのですが、お気に入りの器は大切に扱いたいから、自然と食べ終わったらすぐに片付けるようになりました。素敵な器のおかげで生活まですっきり!

今年は作家さまの器をオンラインで手にできる機会が以前より増え、私もそのおかげで出会えた素敵な器がいくつもあります。
皆さまもぜひ思いおもいの「運命の器」を探し、取り入れてみてはいかがでしょうか。

きっと日々の暮らしにときめきが増えるはずです。

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