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離婚・不仲に陥る5つの力学 (仮説)

巷では価値観や性格の不一致が離婚の一番の理由とか言われたりしますが、あの人と私は合わなかった~と同義であって、なんとも中身のない言葉だと思います。今回、別れに向けた力学をより包括的に理解できた気がするので、整理しておきます。仮説です。




最高潮のスタートと負のゴール

最高潮のスタート

結婚やパートナーシップと、名前はなんでもいいのですが、全ては最高潮から始まります。具体的には、

相手や自分のあるがままを尊重し尊重され、苦心を分かち合いわかりあい、楽や快を共に共有しあっている状態。

自己定義

この人は何でもわかってくれるし労ってくれる、この人といると楽しいし、楽だ。そんな自分にとって特別で大事な相手が、自分のしたことで喜んでくれたりもする。あぁ、もっと大切にしたい!喜ばせてあげたい!ずつと傍にいたい!という好循環の超ハッピーから二人の関係は始まります。



負のゴール

がいつしか、二人の関係は冷めきります。関連して、尊重も分かち合いもわかりあいも全て失われ、最終的には、以下の状態心理になります。

全く自分に落ち度がない事柄で、ただ相手の不当な振るまいに疲弊され謝罪もなくなる。いつしか苛立ちを通りすぎて、この人の中に、自分や自分の心はもう存在していないと悟り、相手がどうでも良い存在、無価値無関心に至る。もうどうなってもいい人なのだから、超省エネ、関わりの最少化になる=冷める。

自己定義

超ハッピーの好循環が続けば、本来二人はずっと幸せなはずですが、5つの力学の作用によって、この好循環は危機に瀕していき、最後は負のゴールに到達してしまいます。ここで、ポイントにしたいのは、各力学ごとに、その対応や解決策が異なる点です。以下詳しく見ていきます。





5つの負の力学

1、価値観の不一致
2、恋愛関係から愛着関係(あるいはパートナー関係)への転換と定着
3、セックスレスとそれによる関係悪化
4、パートナーの子供退行問題
5、ライフステージスタイルの変化や高齢化による性格気質対応の変化

1は、付き合っているときには見えなかった価値観に遭遇して、またそれがどうしても許容調整我慢で乗り越えられない場合です。具体的には、(詳細は価値観のすりあわせの記事参照のこと。) 大別すれば、同居に伴う生活ライフスタイルや求める生活水準の違い。育児における価値観の隔たり。不況や出産育児疲れ等の高ストレス状況下に顔を出すキツい時の振るまい過ごし方ですね。同居開始や出産後2年間までぐらいに、この見えてなかった相手の一面に遭遇して、負に傾く力学となります。


2は、好きという恋愛感情がどうしても3年~4年でなくなる(脳のなんたらホルモンが減る)時に、相手をこれまで程大切には思えなくなってしまう。こうした際に、互いによいタイミングで、また同じ着地点とも呼べる次の愛着やパートナー関係への転換と定着を迎えられるかというところに負の力学があります。

3は、肉体や性欲の変化からくるセックスレスです。性生活がなくてもパートナーどの関係に全く影響がない人もいる一方で、肉体関係の減衰がそのまま相手への愛情や愛着や大事さの減衰にも関連するタイプもいます。互いの性欲や性への反応傾向によっては、一気に負に傾く力学となります。


4は、パートナーの子供退行による関係悪化です。自分の親に対して子供として遠慮なく好き放題言ったり助けてもらって当然だ。家族だし血が繋がっているのだからと、青年期に無自覚に横柄な子供行動をするように。結婚し年数がたち強固な関係になったがゆえに、パートナーに対しても、上記の子供退行行動をおこし、わがままに横柄になったり、感謝の心を忘れたりします。負の力学です。


5は、相手の性格気質行動の変化です。4にも似ていますが、取り巻く環境の変化や高齢化による認知の歪み劣化からくる変化です。変化前と波長があっていたのであれば、変わってしまった相手とは波長があわなくなるはずです。負の力学です。具体的には、転職して高給取りになったら、態度が大きくなった。子供を産んだら尊大になった。悪い先輩から悪い遊びを教わり家庭をおろそかにするようになった。ママ友の影響で、愚痴や恨み辛みが増えた。加齢で体力が減ったのか仕事をやめたいとか休みたい等と後ろ向きな態度が増えた。遺産が入ったらいきなりお金遣いが荒くなった等々。





5つの負の力学への対処

基本作法:好循環を維持する

愛し方・愛され方の基本の遵守 

   ※昔の記事で読みにくいですが、これが男女の愛し愛され方の基本。

  
  → それでも生じるケンカやトラブルの円滑なすり合わせ方法の遵守



5つの負の力学が発生する以前でも、何もしなくても、二人の関係性はずっとそのまま上手くいくわけではありません。相手を大切にするから大切にされるように。最高潮のスタートを維持する良好な関係を築く基礎の振る舞い方があります。しかしそれを忠実に守っていても、時としてケンカやトラブルに見舞われます。それへの対処法も心得ておく必要があります。ただそうした努力を怠らなくとも、いずれいつかは5つの負の力学に直面します。



特殊作法(5力学への対処)

基本作法を守っていても、5つの負の力学という特殊状況に直面して離婚不仲に陥るリスクがあります。厄介なことに、関係性の問題である以上、相手の歩み寄りや相手の努力も当然必要になり、特に、4や5の領域については、自分に全く落ち度がないのに、相手が嫌な奴に劣化変化するという、ただただ相手の問題で相手が乗り越えなければいけない問題の領域がある点です。



1、価値観の不一致
→ 事前に要確認して未来の衝突を避ける。後はケンカトラブルの解決と同様のプロセスで、着地点を見つける。改善する。


2、恋愛関係から愛着関係(あるいはパートナー関係)への転換と定着
→ 現在構築中です。理解後、追記します。



3、セックスレスとそれによる関係悪化
→ セックスレスになるメカニズムを理解しておく


→ セックスレス脱却のメカニズムを理解しておく





4、パートナーの子供退行問題
5、ライフステージスタイルの変化や高齢化による性格気質対応の変化

→ どちらも相手の劣化変化の話なので自分の側だけの努力変化では解決しません。話し合いによる相手への働きかけ解決をとるしかありません。なので、基本的なケンカやトラブルより根が深く厄介です。ただアプローチとしては、ケンカやトラブル解決と同じく、真摯に自分の気持ちを相手を傷つけるわけではなく、冷静に丁寧に伝える作業を繰り返して相互理解するしかありません。





終わりに

幸せな結婚生活とはについての道筋やロードマップを示せた気がします。一部勉強中です。あーだこーだ書きましたが、ものすごく要約抽出すれば、自分の7つの顔(価値観)と合う人=それらを気にならない気にしない人を見つけること。で、その相手が精神的に成熟している人がどうかの2点に尽きると思います。

精神的に成熟している人ならば、感情的に爆発したり相手を傷つけるような物言いも極力避けますし。相手を傷つけたのならちゃんと心から謝れます。なので、ケンカやトラブルがそもそも起きにくいし、起きても解決へと向かいやすいです。また精神的に成熟している人ならば、不惑です。環境の変化やお金の変化や体力の変化、逆風逆境等の、どんな惑わされそうになる時でも、自らの人生で大事なことを理解しているので、自分を見失わずにへこたれずにやり抜いてくれます。

とはいえ、私的に精神的に成熟している人を見たことは、人生で片手で数えるほどもいません。人格者にあったことがありません。狭い人間関係なのでそうかもしれませんが・・・、というわけで、世の中に幸せな結婚が続くことが難しいのも、自明で当然なのかもしれません。




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