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俳句

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2023年8月の記事一覧

眠る指

眠る指

レモネード鎖骨は私語を醒めてをり

濡れゆけば咎なき肉よ谷崎忌

喉笛のごとく洗へば茄子鳴きぬ

ダチュラ、雨 肩に寝息のかかるまで

眠る指ときおりぎゆつと熱帯夜

調律のあなたに残る蛍ゐて

ルビのなき吐息が夜顔に溜まる

小筆めく指で残暑の膚をなぞり

渦ふたつあをくぶつかる鰯の眼

抱擁は背を軋ませて天の川

(100年俳句計画No.309,2023年8月号『100年の旗手』より)

家族写真

家族写真

淑気満つ小さき眉のあかるさに

生え際のふんはり目覚め初比叡

カプセルや雪眼の母を置き去りに

箸置で作る家族や鷹鳩に

ゆるしあふ菠薐草よ僕は仮面

鳥の巣に家族写真が燃え残る

先回りして草笛の貌を待つ

手花火のあとさきに頬持て余す

保育器にくぐもりて散る大花火

胎の児の重さ検索して白露

シウマイ弁当

シウマイ弁当

シウマイに揺るがぬ隙間秋立ちぬ

唐揚げに醤油の触れて秋暑し

漬け焼きの鮪味濃き残暑かな

黒胡麻の飯よく粘るつくつくし

さはやかに舌怯ませよ筍煮

ゆく夏の小梅ASMR

シウマイに芥子を忘れ風涼し

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久々に、崎陽軒のシウマイ弁当を食した。
子どもの頃、父と野球観戦で横浜スタジアムに向かう途中、横浜駅の売店で必ずシウマイ弁当を買って、スタンド

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