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天日塩:干潟について

2024年もよろしくお願いいたします。能登半島地震で被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

羽田空港のニュース映像を見ていたら苦しくなってしまい、途中でニュースを消して2時間程お散歩してきました。「機内から全員脱出」のテロップを見て拍手したものの、亡くなられた海上保安庁の5名の方々や機内にいたとされる動物たちの命を思っては心が痛みます。平穏無事に過ごせている私は、何かしなければとソワソワしたり、それでも日常をこなしている自分の冷淡さにガッカリしたり、やや落ち着かない日々です。

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さて、noteの投稿をしばらくお休みしていましたが、noteを始めた目的のひとつであるオンラインショップのこと!ノロノロとですが進めています。

現在、GoodThingsオンラインショップでは3種類のお塩を販売しています。

こちらは天日塩と、天日塩を使って作った塩レモン。

・天日塩
・赤松葉塩
・アッケシソウ塩

ベースとなる天日塩に、赤松葉やアッケシソウの粉末が配合されたものです。

まずは天日塩の情報をまとめようと思い、輸入・仕入れ時の韓国語と英語の書類を翻訳しては検索しておりました。

この天日塩は韓国の塩田でつくられたお塩です。「韓国の干潟」は4か所がユネスコ世界自然遺産に登録されており、そのうちの、全羅南道 新安郡 にある干潟の塩田のお塩なんです。フランスの有名な「ゲランドの塩」よりもさらにミネラル豊富と言われています。


仕入れ先の韓国人の方から、お正月に海の写真が届きました。


去年は塩田を一緒に見に行こうと誘ってくださっていたので、今年は韓国へ行く機会をつくりたいと思っています。


ミネラル豊富な良質な塩、というのは体にすっと浸透していく感覚がとても心地よく、私は白湯に少量を溶かして飲んでいます。が、ミネラル豊富な塩はどのように生まれるのか?そもそも、干潟はどのように評価されるのか、干潟はどう重要なのか…と、基礎的な知識が全くありませんでした。

インプットした情報をここで整理していきます。今回は「干潟」について。潮干狩りする場所、というイメージしかない貧しい私の頭に新たな知識を投入します。

古来から私たちは干潟から豊かな水産資源の恩恵を享受し、身近な里海としてふれあい、様々に利用してきました。一方で高度成長期、干拓や埋め立てが盛んに行われましたが、近年、干潟の多様な生物相や水質浄化作用が見直され、日本各地において干潟保護を求める機運も高まっています。

水産庁HPより

干潟の役割として、水質の浄化生物多様性の維持などがあります。

水質の浄化についての仕組みは、私たちの生活排水に含まれる有機物、窒素やリンを干潟の微生物や多様な生物が吸収・分解してくれているということだそうです。窒素やリンの問題は、干潟の減少と生活排水に含まれる窒素・リンが過剰であること、両方が影響しているんですね。人工干潟の造成によって、様々な生物が戻ってきた例もあるようです。

<韓国の干潟がユネスコ世界自然遺産に登録された理由>
世界遺産登録基準としては以下を満たしているということです。

(10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。

https://whc.unesco.org/en/criteria/

そして、韓国の干潟の特徴は
・多様な生物が棲息している
・絶滅の危機に瀕している渡り鳥が移動中に休息の場、餌場としている

こういった理由から、大切に守ってゆくべき場で所とされているんですね。塩の豊富なミネラルは、海水と塩田の土からくるそうで、だから自然海塩でも成分の差が出るのですね。ミネラルについては、次回にまとめようと思います。

■リンと窒素はすでに地球の限界。「私たち人間こそ、生態系システムの一員として行動せねばならない」 〜2022年受賞者・スティーブン・カーペンター教授に聞く、リン・窒素循環の未来〜
https://www.af-info.or.jp/af_magazine/015.html

■干潟の働きと現状

■水質汚染・水質汚濁の原因物質と影響
https://www.apiste.co.jp/column/detail/id=4564


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