のらねこ旅日記≪機内マナー≫

  以前、新幹線の隣の席の男の人が、前の席の背もたれに足の裏をくっつける形で足を上げて座っていました。
30半ば位で隣の席に小学生ぐらいの男の子を連れていました。
テーブルに足を上げているわけではありませんが、ハーフパンツのすね毛の生足が常に私の視界の端に入るのが、不快でした。
  とはいえ、こちらの領域を侵犯しているわけでもないので、注意もできず、寝たふりして見ないようにしていました。
  映画館でも同じポーズをしている女子高生を見かけました。
『そんな短いスカートで、そんな格好したら見えちゃうでしょ！』と心配しましたが、その子は借りたブランケットをかけて足を隠しました。
  よく足がむくんで辛い、という話は聞きますが、私自身はそういった経験があまりないので
『新幹線や映画館のたかだか2時間でも、足を上げていないといられないの？』
『そんなに辛いのなら、病院へ行きなさい！』と思います。

  そして今回は、海外旅行の飛行機の中でのお話です。
  窓側の席に座っていた友人Cが
「きゃ！」っと、小さな悲鳴を上げました。
  後ろの席の人が彼女の窓側のひじ掛けに足を乗っけてきて、その足が半袖を着ていた彼女のひじに触ったのです。
それも生っ白い素足で、指毛がはえた男性の足でした。
  Cはすぐに後ろの男性に
「やめてください！」と言いました。
  その男性は「すみません」と足をおろしましたが、少しすると、また足を上げてきました。
  Cがおもいっきりにらみながら、注意すると、すぐに足を下ろすのですが、また少しすると、しれっと足を上げてくるのでした。
  こんなやり取りが3回繰り返した後、
Cは別の手段に打ってでました。
  機内で配られた熱々のおしぼりをもう1度もらって、それをひじ掛けから出ている足にかぶせたのです。
すぐに足には引っ込み、その後出てくることはありませんでした。
  あれが単にむくみ防止だったのか、触ることが目的だったのかは、わかりませんが
「ものすごく、気持ち悪かった」とCは言っていました。

  シンガポール航空に乗った時は、当時エコノミーでも各席にモニターとコントローラーが付いていて、ゲームもできるようになっていました。
   私の後ろの席の外国人ファミリー(と、いってもみんな体が大きい)が、ゲームに熱中しすぎて、コントローラーをガンガン引っ張るたび、私の背もたれもガンガン揺れて、全然寝れなかったことがありました。

  別の飛行機では、友人Cに突然の悲劇が訪れました。
  後ろの席の太っていて背も高い欧米人のオジサンがトイレに行こうとしました。
エコノミーの席なので座席の間が狭く、彼は前の座席の背もたれをつかんで、立ち上がろうとして…
誤ってCの頭をわしづかみにしました。
わしづかみにした彼は、軽く謝って立ち去りましたが、半分寝ていて、いきなり頭をわしづかみにされたCは、なにが起きたかもよくわからず、呆然としていました。
  『エコノミーの席は、体の大きな人には大変だな』と思いました。

  ちなみに、シンガポール航空のモルディブ便では、ビジネスクラスに空きがあると、エコノミーでも座らせてくれるらしく、2回だけビジネスクラスに座れてうれしかったです。