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のらねこ日記 ⑫

初めてのお泊まり

  遠方の父方の親戚で大掛かりな法事が開かれることになり、普段は参加しない私も行く事になりました。
   さて、猫さんたちをどうしようとなり、獣医さんに2泊預かってもらって、私が先に帰り引き取ることにしました。
   両親は1日早く出発し、私は、1つのキャリーケースに2匹を入れて、家から徒歩15分のかかりつけの獣医さんに預けてから、そのまま法事へ向かいました。
  2日後、地元の駅に戻ってきた私は、タクシーに乗りました。行きの時、手さげのキャリーに猫2匹は、少々重かったので、獣医さんにタクシーで乗り付け、タクシーに待ってもらい、猫を引き取ってタクシーで帰宅しようと考えたからです。
   スムーズに、猫さんたちを引き取り、再びタクシーに乗り込んだ私は、膝の上キャリーを抱えました。
うちまで約5分の道のりですが、途中でぷ~んと何かいやな匂いがしてきました。猫ション臭です。
『ヤバい!こぼしたらヤバい!』
私は、自宅に到着するまでキャリーを傾けないよう細心の注意を払いました。
  なんとかタクシーを無事に下車したものの、この後、私は痛恨のミスを犯しました。
玄関内でキャリーを開けてしまったのです。
お尻がびしょびしょに濡れたミケさんとボーちゃんが、滴を撒き散らしながら各々別方向に逃げていきました。
   とりあえず、キャリーを庭の水道に持っていき中身を流すと結構な量のオシッコが流れ出ました。
たぶん預かりの間、緊張でトイレできず、初めて乗ったタクシーの中で恐怖のため漏らしてしまったのでしょうか…。
  私は、キャリーを洗い、猫さんたちを風呂場で洗い、家中に散らばったオシッコの滴を拭きながら、
『もう、預けるのはやめよう』と、決意しました。

2匹あわせて4kg ちょっと



  

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