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のらねこ旅日記≪石狩→大阪≫

  お気に入りのバンドが増えてきた私は
『好きなバンドやちょっと気になるアーティストさんを、まとめて観ることができる』という理由で、夏フェスに参加しようと考えました。
そして初めて参加した夏フェスが
『ライジングサンロックフェスティバル in Ezo』でした。
このフェスは、8月に2日間、石狩の埠頭の空き地で開かれるのですが、会場内でテントが張れてキャンプができ、2日目はオールナイトでした。
観たいアーティストさんが2日目に固まっていたので、私は0泊2日の弾丸ツアーに申込みました。2日目に会場入りして、翌朝フェス終了後、空港に移動し、朝の便で帰るというものでした。
  このツアーに申し込んだ直後、ちょっと困ったことが起きました。
一番の推しバンドさんの大阪公演の追加席発売が告知されたのです。
日程はフェスから帰ってくる日でした。
大阪公演は、チケットが取れず1度は諦めて、フェスに行くことにした私ですが、すっごく悩んだ末に大阪追加席に申し込みました。
そして当選!なんとかなりそうだったので、両方行くことにしました。
  フェス当日、朝6時台の飛行機で北海道に入り、空港からはツアーバスで、会場に入りました。
チケットはテントエリア付きと普通のチケットがあり、1人でテントを張れる自信がなかった私は、普通のチケットで、レジャーシートエリアに1人分の居場所を確保しました。
シートは飛ばないようにペグで留めて、リュックには持ち上げると防犯アラームが鳴るように仕掛けてから、私は会場内を見て回りました。
  たくさんの飲食屋さんの屋台が出ていて、お祭り気分が一気に盛り上がりました。
北海道らしく皮ごと焼いたとうもろこしを売っていて、食べたいなと思いましたが混んでいたのであきらめました。
飲食店以外に、キャンプ用品店のブースがありました。
そこでは、キャンプ用品の販売やテント張りのサポートをしていました。
しばらくそこの様子を見ていると、何人か持ってくるのを忘れたものを買いにきている人がいました。
バーベキューのためのコンロを持ってきたけれど上にのせる焼き網を忘れたお客さんが店員さんに相談していて、
結局、七輪にのせるような丸い網を買って行きました。(大きい網はコンロとセットなので)
  更に進むと青い看板でお馴染みのコンビニが出店していました。
そこには、ドリンクやスナック菓子、日焼け止めなどの他にバーベキューセットとしてお肉と野菜と焼肉のたれが売っていました。
この会場は、ビンと缶の持ち込みを禁止していて、入口の手荷物検査で没収されます。
SNSで『入口でエ○ラ焼肉屋のタレを没収された~』という人がいたので
『コンビニあってよかったね』と思いました。
コンビニには湯沸かしポットも用意されていて、そこでカップ麺を食べている若者が数人いました。
『フェスに来てまで、なんでカップ麺?』と思いました。
  テントエリアに入って行くと、ステージに近いエリアは、大きくて立派なテントが多くて、グループでわいわい楽しそうに飲んでいました。
その奥の木が生えているテントエリアは、区画は切ってあるものの、地面に凹凸があり、テントも小さめのものが多く、寝に帰るだけの印象でした。
『なにか珍しい形のテントがあるな』と、近づいて見てみると、それはドーム型のテントが風でひっくり返って、底の平らな部分が斜めの屋根のようになっていただけでした。
(現在では、設営までやってくれるレンタルテントがあるそうです)
  こうして、だいたいの場所を確認した私はフェスごはんを食べ、ライブを聴き、時々レジャーシートに戻って休みながら、フェスを楽しみました。
夜になり、次のステージへと暗い道を移動中、人混みを避けて迂回路に入った私の目の前で突然、打ち上げ花火が上りました。花火のうち上がる瞬間を見たのは初めてで、周りに人もいなかったので、花火を独り占めした気分になり、何故かガッツポーズをしていました。
  深夜になると、メインステージはライブ間のインターバルが長くなる『お休みタイム』に入り、私たちシートゾーンの人々は寝袋で仮眠しました。
昼が晴天だった分、放射冷却で気温が下がり、午前4時頃目覚めると
『雨降ったの?』と思うぐらい朝露で
シートも寝袋も髪の毛も濡れていました。
  それから、タイトル通りのライジングサンを皆で拝んで、フェスは閉幕しました。
すぐにツアーバスで空港に連れて行かれた私は、空港の更衣室で着替えて、洗顔、歯磨き、化粧を済ますと飛行機で東京にもどり、一旦横浜の自宅に帰ってから、今度は新幹線で大阪に向かい大阪城ホールのライブに参加しました。
実際は立ち見席でしたが、大満足でした。

  この私の行動を聞いた友人Yのダンナさんが
「キタさんは、なにか辛いことでもあったのか?」とYに聞いたそうで、一緒に大阪に行ったYは
「いや、好きでやってるみたいよ」と答えました。

そうです。好きでやっています!







 

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