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卒業制作のテーマ『よぼし親子文化の発信と提案』の文章アーカイブです! ▶お問い合わせ / ページ下の『クリエイターへのお問い合わせ』よりお願いします!

最近の記事

vol.7/現代版よぼし親とは。

前回【vol.6/よぼし親の展開。】はこちら☟ https://note.com/kitajima_sd4/n/na76fdb2721be 前回に引き続き、『現代版よぼし親とはどのようなものが考えられるか』をお話していきます。 よぼし親の現状と筆者の考えをまとめるとこんな感じ。 生活の中の困りごとを解決するために『よぼし親』というものが続いてきたはずなのに、他人との関りが煩わしいと感じる人が増えたり、現代にはマッチしない制度だ、という新たな課題が生まれていると感じます。

    • vol.6/よぼし親の展開。

      前回【vol.5/烏帽子親について。】はこちら☟ https://note.com/kitajima_sd4/n/nd72e1427429c こんにちは! 今回は、これまでお話してきたよぼし親をどうしていくべきか、どうあるべきかを、筆者の考えを交えながらお話していきます。 元々はまちや村の中で人々が助け合って生きていくための制度として存在していた文化。 しかし現在は、高齢世代(若くても40代)で関係の締結が止まっていますし、若者はそもそも「知らない」ということが起こってい

      • vol.5/烏帽子親について。

        前回【vol.4/擬制的親子関係の話。②】はこちら☟ https://note.com/kitajima_sd4/n/nd72e1427429c 少し寒くなってきましたね! 今回は、文献や資料から見る昔の烏帽子親(よぼし親)についてお話ししていきます! 〈烏帽子親とは〉本来、烏帽子親とは、中世武家時代の加冠・改名など、大人になる通過儀礼の際に、成人する人に烏帽子をかぶせる人・その後も親のように付き合っていく人のことを指します。 16世紀ごろからは烏帽子をかぶる習慣は衰えた

        • vol.4/擬制的親子関係の話。②

          前回【vol.3/擬制的親子関係の話。】はこちら☟ https://note.com/kitajima_sd4/n/n51c8214c3125 少し時間があいてしまいましたが、 今回も『擬制的親子関係』についてです。 擬制的親子関係には、様々な名前がついたものがあるとお話ししましたが、この関係を結ぶ理由も2種類に分けることができます。 それは、『呪術性』と『機能性』です。 〈呪術性〉呪術性とは、簡単に言うと、魂や霊魂観に基づくことです。 これは子どもが生まれたとき、出

        vol.7/現代版よぼし親とは。

          vol.3/擬制的親子関係の話。

          前回【vol.2/よぼし親とは。】はこちら☟ https://note.com/kitajima_sd4/n/n0aaa030f2716 今回は『擬制的親子関係』についてお話します! 擬制的親子関係は、字の通り、「親子と見なす」という意味です。 よぼし親(烏帽子親)と同じく、親子関係のないもの同士が親子のような関係を持つことを言います。 が、この擬制的親子関係の中に『○○親』という名前の付いたものがあるわけです。 おそらく、この関係を結ぶ意味(理由)や、コの年齢、オヤの

          vol.3/擬制的親子関係の話。

          vol.2/よぼし親とは。

          こんにちは! 7月も上旬が終わろうとしていますが、暑くてジメジメした日が続いています。皆さんも体調など、気をつけてください! さて、前回に続き、「よぼし親子とは何なのか?」 概要をお伝えしていきます! 前回【vol.1/卒業制作、はじめます。】はこちら☟ https://note.com/kitajima_sd4/n/n072bc0b3609d 〈そもそもよぼし親とは?〉前回もお話ししたように、よぼし親子は、 「実の親子ではない者同士が、親子のような一定の関係を持つこ

          vol.2/よぼし親とは。

          vol.1/卒業制作、はじめます。

          はじめまして。 デザインを学んでいる大学4年生です。 さて、筆者は現在、卒業制作に励んでおります。 テーマとしてることは「よぼし親子文化の発信と現代への提案」。 よぼし親子文化は、知らない人の方が多いと思います。筆者も知らなかった。 石川県の能登地方で慣行されていることで、 「他人同士が親子のような関係を結んで、互いに助け合う」制度です。 制度、とは言いますが、法みたいな拘束力があるものではなく、公的な書類があるわけでもありません。ですので、養子とはまた少し違います。

          vol.1/卒業制作、はじめます。