vol.2/よぼし親とは。
こんにちは!
7月も上旬が終わろうとしていますが、暑くてジメジメした日が続いています。皆さんも体調など、気をつけてください!
さて、前回に続き、「よぼし親子とは何なのか?」
概要をお伝えしていきます!
前回【vol.1/卒業制作、はじめます。】はこちら☟
https://note.com/kitajima_sd4/n/n072bc0b3609d
〈そもそもよぼし親とは?〉
前回もお話ししたように、よぼし親子は、
「実の親子ではない者同士が、親子のような一定の関係を持つこと」を行います。
「仮の親子関係」と言うと分かりやすいかもしれません。
よぼしとは、烏帽子という言葉が訛ったものになります。
もともと烏帽子親とは、男子が成人する際に烏帽子をかぶせる人を指す言葉でしたが、
「成人後の面倒見役」という役が残って今の形になったと考えられます。
〈オヤコ間でどんなことをする?〉
この関係は、どちらか一方が助けるのではなく、
互いを助け合う=互助関係 のもと成り立っています。
オヤは、コの一生の相談役・指導役になったり、冠婚葬祭の際にコの家を手伝います。
コは、オヤの農耕仕事の手伝い、冠婚葬祭の手伝いといった奉仕活動を行います。
また女性同士の締結で多いのが、
他の地から嫁いできたときに、その地域での風習や決まり事などを教えてもらい、生活に慣れていく、というもの。
このように、地域の中での孤立を防いだり、他所から来た人を排除せずに、
皆で一緒に生きていくための『田舎ならではの知恵』なのです。
親が子を想い庇護するように、
子が親を想いお手伝いするように、
互いに助け合いながら、生き延びていくための重要な関係だということが分かります。
さて、よぼし親の概要、少し理解が深まったでしょうか?
次回は、もう少し民俗学的なところに踏み込んでみたいと思います!
実はよぼし親(烏帽子親)とは、『擬制的親子関係』と呼ばれるものの一種なのです。
『擬制的親子関係』も、実の親子でない者同士が仮の親子関係になることを指しますが、その中には烏帽子親だけではなく、「○○親」と名がついた様々な関係があります。
次回はこの擬制的親子関係を中心にお伝えしていきます!
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