vol.4/擬制的親子関係の話。②
前回【vol.3/擬制的親子関係の話。】はこちら☟
https://note.com/kitajima_sd4/n/n51c8214c3125
少し時間があいてしまいましたが、
今回も『擬制的親子関係』についてです。
擬制的親子関係には、様々な名前がついたものがあるとお話ししましたが、この関係を結ぶ理由も2種類に分けることができます。
それは、『呪術性』と『機能性』です。
〈呪術性〉
呪術性とは、簡単に言うと、魂や霊魂観に基づくことです。
これは子どもが生まれたとき、出生時や幼児期に「オヤを頼む」方法が多いです。
生まれた子どもは霊魂が弱っているとされ、健康な大人から活力を付与するためにオヤを頼むそうです。
祈祷や願い事などと考え方が似ていますね。
〈機能性〉
機能性は、呪術性が精神的と捉えると、物理的な関係と言えます。
親戚関係の再強化や、大人になるときの背後からの支援などが理由としてあります。
今回のテーマ、能登に伝わるよぼし親文化は、こちらの機能性による関係の締結が主です。
次回はよぼし親(烏帽子親)にフォーカスを当て、
文献や資料から見る昔の烏帽子親についてお話ししていきます!
参考:『論説 擬制的親子関係の研究-その展開をめぐって- /荒井和美』
『江戸時代人づくり風土記17 ふるさとの人と知恵 石川』
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