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とにかく小さいサイクルを回す 〜スタートアップ企業が意識したポイント〜

IoT新規事業に取り組んでる中で意識してることを書いていきます。

結論:とにかく小さいサイクルを回す

これに尽きます。理由や具体例については後述します。

理由、根拠は主に3点あります。


理由①課題の早期発見

課題やトラブルは想定しないところから発生することが多いです。
とにかく手を動かして、一歩踏み出すことによって課題が見つかります。

課題を早期発見して、対応して、また次の課題が出てくる。
その繰り返しが結果的にいいサービスを生むサイクルになると信じてます。

理由②ニーズがズレてることを早期発見できる

どんなに優れたアイデアでも、売れなければ意味がありません。
なぜ、売れないか・・・?それは求められてないからです。

例えば、iPhoneを電波が届かない国(そんなとこあるのか?)で販売しようとするようなものです。
iPhone自体はめちゃくちゃ優れた商品ですが、通信機能が使えない状態だとニーズもありません。

「誰かが使ってくれる」「誰かに必要とされる」ことが商品・サービスとしての存在価値です。
自分たちの想定ニーズと利用者のニーズがズレてないことを早期に検証することを意識しました。

理由③少しでも前に進んでることを実感し、モチベーションを維持できる

長いスケジュールを立てて地道にコツコツ頑張れる人もいますが、
私たちはそういうタイプではありません。

小さなステップを作って達成し
「また次も頑張ろう」
と思えます。

結果的に、その達成感をこまめに味わうことでモチベーションを維持してます。


具体的に私たちが実践したことを2つ紹介します。

具体例①仮説をもって現場にヒアリングしにいく

発表資料やこれからやっていきたいこと、解決したい課題などを整理して
現場にいた方、ターゲットとする方々にアンケートやインタビューさせていただきました。いわゆる現場ヒアリングというものです。

それだけでなく実際に工場現場も見学させていただきました。
ご協力いただいたトヨタ自動車九州様、本当にありがとうございます。


具体例②途中まででもいいから見てもらって感想をもらう

これ、めちゃくちゃ大事でした。
仮説と検証を繰り返すなかで「そもそもを間違ってない」を確認することが大きな手戻りを防ぎます。

実際の開発もそうですが、考え方や事業展開の想定なども未熟なアイデア段階でも
メンターやコンサルの方に見ていただくように意識してます。


余談:見つかった課題

実際にこれまでに見つかった課題をいくつか紹介します。
 ・マスクをしてるとゴーグルが曇って危険
   →マスクバンドに取り付けるイメージからピボットしました

 ・コロナの影響もあってか、体温取得センサが在庫切れ・入荷未定
   →マジで困ってます。ひとまず環境温度取得センサで代替中。

 ・熱中症予防よりも位置把握や動線把握ニーズが高い
   →これは想定ニーズと現場ニーズの乖離が一番大きかった典型でした。
    結果的に開発機能の優先度変更するきっかけとなりました。


結論:とにかく小さいサイクルを回すことが失敗しない近道

と信じて今も推進しております。
(課題が見つかってよかったです!)

参考にしたのは有名な「リーン・スタートアップ」の考え方です。


まとめ:良いものを提供するよりも、必要とされるものを提供しよう

IoTデバイス開発だけでなく、いろんなサービスに生かせる考え方だと思います。
本記事がこれから何かやってみようと思う方の参考になれば幸いです。

最後に宣伝ですが、本記事で表現した部分を意識しながら
工場勤務者向けのIoTデバイス開発をおこなっております。
もし良ければこちらをご覧ください。

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