見出し画像

いざ荒野へ

 今日は一日、現代の文明社会から切り離された生活をすることとなった。
 家にスマホを忘れてきたのだ。
 一瞬困ったな、と思ったけどすぐに頭は切り替わった。ワクワクしてきた。
 なぜならこの状態は己から意識して造り出すことはできない。「忘れた」という意思の力や顕在意識の外にある力でこそ作ることのできる状態である。
 冒険である。都会の喧騒を逃れてわざわざ不便なところへ出掛けるキャンプのようなものだ。
 最近では「グランピング」とか言ういったい何をしに行くのか私からしたら意味不明のものが流行っているようだが、スマホ無しの一日なんて考えただけでもワクワクするではないか!
 現代の文明社会の荒野の真ん中で、一人キャンプをする。本は2冊ほど持ってきているし、愛用の手帳もある。あと何の役にも立たなくなった満充電のモバイルバッテリーまである。
 いざ、荒野へ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?