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着衣水泳

 外へ出ると意外にも雨が降っていた。

 スマホの天気予報では10時から傘のマークになっていたのだが、あまりそんな感じがしなくて、そんなことは忘れたまま屋内にいた。

 最近の天気予報はよく当たるようになったものだと感心しつつ、今日は外れても良かったのにと、次男が楽しみにしていた水泳の授業が中止になっただろうことを思った。

 結構な降り方になってきた。

 そういえば今日の水泳は着衣水泳をすると言っていた。

 川や池などへ落ちてしまったときに「服を着たままだとこんなに泳ぎにくいんだよ」と体感をするためにすることらしい。
 私たちが子どもの頃にはよく近所の川や池で遊んでいたものだが、最近の子はそんなこともあまりしないようだ。

 あまりしないからこそ、たまにしたときが危ないってこともあるのか。

 「何が危険でどこまでなら大丈夫だ」といった判断を自分自身でする経験が乏しいのかもしれない。

 だからといって、あえて危険な目に合わせることも憚られるし、親や先生の監視のもとで「着衣水泳」という疑似体験をすることもひとつの手かもしれないな。

 危険な目に合わぬよう、過保護にならぬよう、そこら辺のバランスが難しいところだ。

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